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★★★☆「サヨナライツカ」
原作:辻仁成
出演:中山美穂、西島秀俊、石田ゆり子
監督:イ・ジェハン(「私の頭の中の消しゴム」)

試写会会場は有楽町のヨミウリホール。
ものすごく大昔に来た記憶があるのですが、こんなに広かったけ?
そごうからビッグカメラになったとき、改築したのかしら?
いずれにしても古い話ですが。
このホール、試写会には向いていないのでは?
始まりから音が割れてビックリしました。
その上、席が廊下に近かったせいか、非常口のランプやどこかから漏れてくる光がなどが明る過ぎました。

さて、そんな会場への不満から入った映画ですが。
連れのOSは原作未読、ワタシは読んだ派(原作感想はこちら)
見終わった感想は二人ともほぼ同じ。
最高に切ないラブストーリーってより、身勝手な男に振り回された二人の女の切なさよね。

原作でも、官能の世界に引き込まれて遊びたいだけ遊び、いざとなったら安全な道を選び、出世コースを歩んでいく小っちゃい男だと思いましたが。
映画はさらにそれを再確認しただけでした。
2010年最初の涙、ってどこで泣けるのか。

ここからはネタバレです。
原作と映画の違いなども記していますので、来年観ようと思っている方は、スルーしてくださいね。

一番の違い。
原作では、光子は沓子の存在を知りません。
おそらくは結婚後周囲のウワサで知ることにはなるのでしょうが、そのあたりも明らかにしていません。
したがって光子がわざわざバンコクまで出かけ、沓子と「対決」するというのは映画のオリジナル。
どうしてこういう設定にしたのかわかりませんが、考えてみれば、したたかに牙をむくお嬢様の存在のほうが、リアリティはあるかもしれません。
ですが、原作の持つ自由奔放で何事も恐れないミステリアスな沓子のカリスマ性は失われてしまっています。

2番目の違い。
沓子は豊と別れた後、ニューヨークではなく東京で暮らしますし、バンコクに戻ってきても、ホテルに住んでいるのではないし、亡くなった場所も自分の家。
東京での暮らし、彼女の心情、またホテルで働くに至る理由もよくわかります。

映画では思い出の最高級スイート「サマーセット・モーム」で終始一貫していますが、なぜVIP担当としてホテルで働いているのか説明がない。
また、ホテルの好意とは説明していますが、いち従業員をスイートに住まわせておくのはとても不自然でした。

ほかにも細かい部分をあげれば数々なのですが、原作では夢のような、ファンタジックな部分が魅力でしたが、映画は逆に男の身勝手さがリアルに出てちょっと引いてしまいました。
結婚式のシーンは有り得ないし。

結論として「私の頭の中の消しゴム」のほうがよかった。


ミポリンは確かに美しいですが、原作の持つミステリアスな雰囲気というより、やっぱりかつてのアイドルが大人になったって感じ。
男をとりこにするにはちょっとやせ過ぎって気も。

余談ですが、サングラスをかけた西島クンとミポリンのツーショットが、時々ウッちゃんと岸恵子に見えて仕方ありませんでした。
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by noro2happy | 2009-12-26 22:52 | 映画

c0096685_2184648.jpg★★★☆
なくもんかを観てきました。
クドカン脚本、『舞妓Haaaan!!!』の水田伸生監督が、再び主演に阿部サダヲを迎えて作り上げた異色の家族劇。
不幸な過去を背負いつつもお人よしな惣菜屋店主の周囲で巻き起こる悲喜こもごも!!!

ってことで勇んで劇場に足を運んだのですが・・・
ちょっとばっか期待はずれっつうか、物足りないっつうか。

もっと笑えるのかと思えば肩透かし、泣けるかなぁーと思えばそこまででもなく。
はっきり言って、ノリ切れなかったのです。
テレビで見てる分なら文句なく面白いと思うのですが、わざわざ映画館というのは・・・
キャストは申し分ないのですがねぇ。
演技とはいえ、瑛太と塚本高史の漫才は面白かったし、阿部サダヲの女装は意外に似合っていたし、伊原剛志のヘタレだけどモテ男っぷりもよかったです。
でも、なーんか中途半端っていうかぁ・・・
ストーリーも後半はややグズグズになってしまった感ありでちょっと残念。

なんか、ハムカツ食べたくなるねぇこの映画観た後。
夫ドッコイはこのハムカツってヤツが大好きなんだ。
しかも、薄っぺらでふちの赤いハムを揚げたヤツ。
けど、ワタシはダメ。
でも、ちょっと食べたくなった。
厚切りのロースハムでね。

さぁー、次は『クリスマスキャロル』かな。
年内あと何本観られるか?
ガンガン行くよぉー!!061.gif061.gif061.gif
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by noro2happy | 2009-11-21 21:17 | 映画

沈まぬ太陽

c0096685_22285177.jpg★★★★
3日連続の映画レビューとなってしまいました。
今日は「沈まぬ太陽」です。

ご存知、山崎豊子さんの原作。
途中の10分休憩を挟み3時間22分の超大作です。
こんな長い映画って、思いつくのは「風と共に去りぬ」と「タイタニック」か。
途中でダレてしまうのではと若干危惧を抱きつつ観たのですが、まったくそんなことはありませんでした。
スケールの大きい、見応えのある社会派作品でありました。

主演の渡辺謙の熱演はもちろんですが、三浦友和の悪役ぶりもなかなか。
結構憎らしかったもの。
他のキャストも知らない人がいないほどの豪華絢爛。
そして忘れてならないのが香川照之。
最近どんだけの映画に出てるの?と思えるほどですが、なんか、この人存在感ありますよね。

渡辺謙扮する恩地は、労組の委員長として会社と闘い、やがて露骨な報復人事で僻地を何年もたらいまわしされます。
ようやく日本に戻されたときに、あの「御巣鷹山」の大惨事がおきるのです。
恩地は遺族担当係りを命ぜられ、遺族の心情を第一として対応に当たります。
水面下の政治的駆け引きと、親方日の丸的な航空会社の体質。
それに翻弄される社員と家族の苦悩がよく描かれています。

わざわざフィクションですと断りを入れているけど、どれくらい事実に即しているんだろう。
まるっきりの作り話であるわけないし…
JALの再建問題も元はと言えば・・・なんて思ってしまうワタシのような者が多いから、日航の社内報でこの映画を批判しているというニュースも。
ただ明らかな真実は事故の被害者のやり場のない悲しみ。
これだけは絶対に間違いないのですよね。

一緒に映画を観たKちゃんが、どっちが自分に近い?なんて、聞いてきました。
己の信念を曲げず左遷人事に耐え続ける恩地。
翻して出世街道を驀進する、元組合仲間の行天と。
う~ん、生き方としての恩地はかっこいいけど、実際はねぇ。
ましてや家族だったとしたら辛い。
一方行天は、極端ではあるけれど、分かりやすい、よね。
なので今はとりあえず自分に正直にという思いです。

いろいろと考えさせられる映画でありました。
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by noro2happy | 2009-11-03 22:36 | 映画

風が強く吹いている

c0096685_20462457.jpg★★★★
「風が強く吹いている」を観ました。
一言。
爽やかだぁ~。
内容については以前しおんさんの原作を読んだときに触れたので、こちらを見ていただければ。

あの原作を2時間ほどにまとめるのですから、それなりの強引さは仕方ない。
その分、文章の行間を映像で補っていた部分もありで、全体としては十分楽しめました。
小出恵介、林遣都を中心とした10人の役者さんたちが、それぞれ輝いていて、言うことナシでした。

強いて言えば、ハイジがかっこ良過ぎか?
その小出恵介クン、「ルーキーズ」での気弱な高校生から脱皮。
頼れるリーダーとしての存在感がでていました。
さすがにどんなキャラクターでもそれなりに演じてしまうんですねぇ。
ホワイト家のお兄さんも全然違和感なかったし(笑)。

でもその中でも最高に素晴らしかったのは林遣都クン。
これまでも彼は「DIVE!!」や「バッテリー」で天才スポーツマンの役を演じてきたけれど、さらに一回り成長したって感じです。
他の追随を許さず、箱根を颯爽と駆けぬけていく姿は、美しいという表現がぴったり。
これからも楽しみなイケメン君ですね~016.gif

今回の役者さんたちを頭に描き、もう一度原作を読み直したいと思いました。

映画は娯楽。
後味すっきり、爽やかなのに限るよねェ~。
いや、重いのもそれなりなんだけど。
それにしても今、気になる映画がたくさんあって・・・
うれしい悲鳴ってやつですか。
明日はマイクゥを観る予定!!060.gif
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by noro2happy | 2009-11-01 20:54 | 映画

映画「さまよう刃」

c0096685_2017290.jpg★★★☆

昨日はさまよう刃を見てきました。
東野圭吾さんの原作。
ちょうどこの本を読んだのが1年前(よければこちらも)
なんとも理不尽でやりきれない思いでいっぱいの読後感でした。

で、映画もやはりなんとなくスッキリしない。
劇場を出る人の顔を見てもなんか皆一様に暗~い。
まぁ、仕方ないですね、そういう内容なんだから。

原作ではさほど出番がなかった織部刑事を、竹野内豊が演じることにより、ドンだけ変わってくるのかと思ったけれど、期待したほどではありませんでした。
だって、やっぱり主役は寺尾聡なんだもの。
べつにあえて竹野内がやらなくてもよかったんじゃないの、なんて。

法に従わねばならないのは分かっていつつも、父親の心情をを慮る織部の割り切れない葛藤。
ただ、そんな胸のうちを居酒屋のカウンターで語るってのがね、リアリティがありません。
それと、抑えた演技の寺尾さんには胸を打たれるのですが、中学生の娘を持つお父さんにしてはちょっと年取ってるかなぁ。
本を読んだときにはもう少し若い男性をイメージしていたものだから・・・

なんにしても、あの映画を見たほとんどの人が、もし自分があの立場だったらって、考えたに違いありません。
そして誰もが、現在の少年法というものに若干の違和感を覚えるはず。
投げかけられたテーマについて自然に考えてしまう、そんな映画です。

(*^o^*)クフーッ 012.gif 写真は、あえての竹野内様を使わせていただきました。053.gif 053.gif
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by noro2happy | 2009-10-11 20:27 | 映画

シルバー連休も今日で最後。
なんだかこの5日間は、初日に映画館へ出かけただけで、あとの4日間は本を読んだり録画していた映像を見たりと、ほとんど引きこもり状態でした。
お陰で日ごろの睡眠不足も解消され、気分的にはリフレッシュできた感じ。
また二日会社に行けばお休みってウレヒィ。 024.gif

たまたまですが、命を考える2本の映画を続けて見ました。
1作目は「イキガミ」。
もう一つは「その日の前に」です。
2作品とも、限られた命を告知された者が、残された日々をどう生きていくのかがテーマとなっています。

c0096685_20134350.jpg★★★★イキガミ
18歳から24歳のうち、千分の一の確率で選ばれた若者たち。
彼らには「国家繁栄維持法」の名の下に、政府から発行された死亡予告証「逝紙(いきがみ)」が手渡されます。
それを受け取ったものは、24時間後に必ず死亡することが決まっているのです。
手渡す人・松田翔太。
手渡される人・山田孝之他。

こんな法律ありえない。
バカバカしくさえもあるのですが、途中で、戦争中はこんなふうに死を管理された若者もいたんだなってフト思いました。
「お国のため」のひとことで特攻機に乗せられた若者たち。
彼らには自由になる24時間すらなかったんですよね。

タイムリミットまでのストーリーは、いかにものベタな展開なんですが、やっぱこの手のはねぇ、涙腺緩みがちになります。
冒頭とラストの予防接種の映像が怖いです。

c0096685_20151243.jpg★★★☆その日のまえに
イラストレーターの夫(南原清隆)と2人の息子を持つとし子(永作博美)は、突然病に倒れて余命を宣告されます。
とし子は夫とともに「その日」に向けて、子供たちの将来のことなどを考えたり、かつて結婚当時に暮らした街を訪ねたり、残り少ない日々を工夫しながら一生懸命生きていきます。

と説明的には分かりやすいのですが、映像はちょっと意味不明の場面多々ありで・・・
大林監督風のファンタジーっぽさなのかもしれませんが、原作を読んでいないとなんだか分からないかも。

最近「余命」をテーマにした作品をよく見かけます。
たいてい、思い出めぐりをしたり、世話になった人に会いに行ったり・・・
自分も死ぬ時は、映画のように生き生きと輝いて逝くんだって刷り込まれそうなんですが、本当のところはどうするんだろう。
多分思い出めぐりはしない。
今自分の周りにいる人と一緒にいる時間を一層深めたいと思うか、あるいは逆に、まったく遮断してしまうかのどちらかのような。
でも、実際は病院のベッドで「もしかしらた」を祈りながら、辛い治療に耐えているのかも。

心の準備は要らないから、ポックリ逝きたい・・・かな。 032.gif

余談だけど、この作品に出ていた山田辰夫さんも峰岸徹さんももう亡くなっていたんですねぇ。
感慨無量。
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by noro2happy | 2009-09-23 20:23 | 映画

c0096685_2213849.jpgいっちー、ママチャリで爆走!!
★★★★

昨日は、録画しておいた「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」を見ました。
日テレの『キッズウィーク 夏休み映画祭り』の第三夜放送分。
ずっと見たくて、テレビでやってくれないかなーって思ってた映画のひとつです。
なんたって、主演がいっちー(市原隼人クン)だもんね。
対する駐在さんは佐々木蔵之介。

キッズではないけれど十分楽しめました!!
やっぱり設定が1979年だからね。
大人の懐古趣味にもジャストミート
かくいうワタクシも、花の20代。
なんだかいろいろと懐かしかったわ。

まだ携帯もなかった時代。
仲間の一人が好きな女の子に電話するんだけど、イエ電だから誰が受話器をとるか分からないハラハラ感。
映画では義兄である駐在さんが受話器をとり、当然のごとく一括されてガチャン!
男女を問わず、当時は誰もが近い経験したよね。
また、ようやくコンビニエンス・ストアが出始めたころ。
コンビにって略語も誕生前で、映画でも「コンビニエンス」って言ってました。
ファストフード店じゃなく、集まる場所は喫茶店。
そこで人気なのがインベーダーゲーム。
音楽も「魅せられて」「私のハートはストップモーション」。
懐かしシィ~060.gif

ただひとつ言わせてもらえば、なんで舞台が栃木なのに栃木弁にしなかったんだろう。
U字工事のブレイクがもう少し早かったら・・・
多分変わっていたと思うけど、残念だったなぁ~。
そこだけが唯一のマイナス点。
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by noro2happy | 2009-08-14 22:19 | 映画

土日と続けて、WOWOWで「JUNO」と「容疑者Xの献身」が放送されました。
両方とも気になりつつも観てはいなかったので、はやばやとオンエアされてラッキー。

c0096685_22245055.jpg「JUNO/ジュノ」
★★★☆
監督、出演者ともに有名ではないものの、口コミで評判が広がってアメリカで大ヒットした作品です。
その年のアカデミー賞脚本賞を受賞し、監督賞、主演女優賞にノミネートされました。
望まない妊娠をしてしまった16歳のジュノが、中絶を思いとどまり、里親を見つけて無事出産するまでのシリアルかつ、(ワタシにとっては)珍騒動的なお話です。

とにかく最初から最後までカルチャーショックの連続。
妊娠検査薬を買った薬局のトイレでその反応をチェック。
薬局のおじさんの前で、多分オシッコが付いているであろう検査キットをぶらぶら。
もちろんおじさんにもバレバレだけど、おかまいなし。
妊娠を告げられた父親とその再婚相手も、肝が据わっているというか、ヒステリックになることもなくジュノの出した結論を尊重します。
タウン紙の募集情報で決めた里親。
大きなおなかを抱えて授業を受け、やがて出産。
みんなと同じでないと不安になる日本の少女たちとはえらい違い。
さすがにアメリカらしいオープンさかもしれないけど、あまりにもドライすぎて日本の風土習慣では絶対に理解できませんよ。

ジュノにとって妊娠ってなんだったんだろう。
お腹に出来た腫れ物みたいにしか見えなかった。
「搾り出して」しまえばあとはもうおしまい。
何年かたって、ジュノが結婚してまた子どもに恵まれたとき、その子育てをしながら最初の子どものことを思うことはあるのかしら。
なんとなくあっけらかんと終わってしまうのですが、やっぱり日本のおばちゃんにはまだハードルが高過ぎました。
セリフのテンポがよくて、脚本賞というのは納得かな。

c0096685_22265690.jpg「容疑者Xの献身」
★★★★
原作は東野圭吾。
彼の作品の中で、ワタシが一番好きなもの。
ゆえに、イメージが壊れるのが怖くて映画館へは行けませんでした。
でも、これはこれ。
想像していたよりは面白かったです。
意外にも石神役の堤真一がはまっていました。
裏番組の「クライマーズハイ」とはえらい違いでした。
テレビのガリレオシリーズの映画版だったから仕方ないとはいえ、湯川役の福山はどうでもよかったって感じ。
自首してきた松雪泰子演じる花岡靖子と会った石神が言う一言「どうして・・・」とその後の号泣。
本と同じ、やっぱりここでウルウルしてしまいました。
当然のことながら原作とは若干違うところもありましたが、映画としてさほど裏切られることはありませんでした。

WOWOWでは続いて「ハンサムスーツ」や「ホームレス中学生」が放送されるのでこちらも楽しみ。
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by noro2happy | 2009-08-10 22:35 | 映画

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★★★★
「アマルフィ
  ~女神の報酬~

を観ました。

実のところスクリーンで、テレビで、何回も予告を見たけれど、多分観に行かないだろうなぁと思っていました。
ところが、周りの評判がすこぶるよくて。
「期待しないで行きなよ、なおさら面白いから」って・・・
これだけあおっておきながら「期待しないで」は無理でしょう。
期待しつつ観てまいりました。
景色とストーリーがともに楽しめ、サラ・ブライトマンの唄までついて、かなり得した気分でした。

ローマで日本人少女が誘拐されます。
当初はマフィアによる身代金目的のように思われますが、大統領暗殺か、はたまた別の狙いがあるのか・・・?
画面はスピーディーに展開していくものの、真犯人とその真の目的がなかなかわかりません。
先の読めないサスペンスストーリーはなかなかの面白さでした。

でも、なんといってもここまで盛り上げたのは黒田外交官役の織田裕二。
正直、「カンチ」の時の(古すぎか?)彼を思えば年取ったなーって感は否めないけれど。
その年齢の深みがちゃんと演技に反映されています。
クールでやり手の黒田は、今の織田裕二が演じるにはぴったりのはまり役だと思いました。

ホテルのベランダでのシーン。
慟哭する母(天海祐希)をしっかりと受け止める黒田。
二人が触れ合うのはこのシーンのみですが、一言も発せずただ抱きしめるだけの黒田がとてもステキでした。
最後も二人が、どうちゃらこうちゃらならなくてこれまた良かった。
ワタシは織田裕二がというより、この黒田という人のキャラにすっかりはまりました。
続編作ってくれないかなぁー、なんて。

ところで、全編に漂うクリスマスムード。
なんだか真夏にクリスマスってのもね・・・
12月に公開したほうがもっとよかったって気がするのですが。
まっ、ソレはそれなりの都合もあるんでしょうが、テレビ公開時はぜひご検討を、フジテレビさん。
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by noro2happy | 2009-08-02 17:56 | 映画

映像美「剱岳 点の記」

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★★★☆

大雪山の遭難事故で亡くなられた方のご冥福を祈りつつ「剱岳 点の記」を観てきました。

その険しさと、土地に伝わる山岳信仰のため登ってはならぬと恐れられていた山。
それが、立山連峰にそびえる剱岳。

ただ地図を作るというためだけのために、命がけで剣岳に挑んだ男たちのお話です。

原作は実話を基にした新田次郎の同名小説。
確か20代のころ読んだはずたったけど、内容はすっかり忘れていました。

日露戦争後、国防のために日本地図の完成が急がれる中、柴崎(浅野忠信)は前人未到といわれる剱岳の登頂と測量を命じられます。
地図の空白を埋めるためというだけでなく、当時の陸軍の威信のためでもありました。
日本山岳会のメンバーも登頂を計画しており、軍が民間に先んじられることは許されない状況での挑戦でした。

てっぺんに登るまでの苦労が描かれるであろうというのは容易に想像できるのですが、その想像を上回る大自然の本物の美しさは、大スクリーンで味わうべきかもしれません。
延べ200日以上にわたり立山連峰にこもり、空撮やCGを一切使わない映像はさすがだと思いました。
大きな荷物を背負い、わらじで雪渓を登る当時の男たちの姿もすごいですが、装備こそ進化したとはいえ、カメラ機材を背負いあの山に登った撮影クルーの姿を重ね合わせたのはワタシだけではないでしょう。

それにしてもこの暑さ、映像を見て少しは涼しくなった気がしました。
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by noro2happy | 2009-07-19 21:58 | 映画