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去年の11月に予約した本です。
9ヶ月も待ったのにたった2日ほどで読んでしまうって、
ちょっと悔しいじゃないですか。
えっ?
そういう問題じゃないか。



その男には、見たくないものが視えた。
他人の「死」が・・・「運命」が・・・
(単行本帯よリ)

誰でも興味を持ちそうな内容で
かつ、いつも通り読みやすい文章。
ただ…
なんかどっかで読んたようなお話なんだな。
翻訳ものだったか
あるいは日本のショートショートだったかも。

百田さんらしさというか、オリジナリティがない。
トントントンと話が進み、斜め読みでも内容がわかる。
引き出し多くて、毎回いろんなものを読ませてくれるのは嬉しいけど
本書に関しては、読み終えたーっていう充足感はないです。
面白いけどね。
言ってること矛盾してる?
読めばわかると思う。


一言で言ってしまえば、
人の死を予知できる能力を持った真面目な青年が
大事故を予測し、さて自分の命と引き換えに
助けるべきか逡巡するお話し。
しかも生まれて初めて彼女が出来たばかりで
(で、この彼女ってのがね、また、アレなのよ。。。
詳しくは本書ラストシーンで)
ようやく人並みの幸せに手が届きそうな時。
よりによってって感じです。

偶然、主人公と同じ能力を持った男は
「神の領域に踏み込むな」と忠告します。
勝手に運命を変えてしまうことによる弊害が、
どこかに出るというのです。
果たして運命とは変えられるものなのか。

「カオス理論」の一種という「バタフライ効果」ていうのが面白かったな。
初期値の僅かなブレが後々の将来に大きな違いをもたらす。
たとえば、アマゾンを舞うたった一匹の蝶々の羽ばたきで
遠く離れたシカゴに大雨が降るとか。
これって、風が吹けば桶屋が儲かるってのと一緒?



それにしてもこんな能力絶対欲しくないなぁ。
よく影が薄いって表現しますけど
実際にあるのかなぁ。

友達の友達に聞いたんだけど
(都市伝説の始まりは、ほぼこのフレーズからですね^^;)
かつて、雑踏の中で夏目雅子さんを見たそうなんです。
普通なら芸能人オーラで目が吸い寄せられるはずなのに
全体的に身体の色が薄く透けたようだったので目立ったと。
それから1年後に・・・

寝苦しい夏の夜に
ちょっと毛色の変わったファンタジー?
(SF?オカルト?)でもいかが・・・
みたいなオススメ度です。





by noro2happy | 2015-08-11 20:29 | book

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「永遠の0」   ・・・・・#1402

もはや安定の域に入ったかのような
読書に燃えない症候群。笑

ですが、映画を観たらもう一度読みたくなって。
「永遠の0」を再読しました。

しかしやっぱり原作のほうが辛い。
描写がリアルすぎて心が痛すぎる。
特攻の瞬間を電信で伝える
「ト」「ツー」の信号とか
映画では省かれていた
『回天』や『桜花』のこととかも。

布団の中に入って、すべてが繋がる最終章を読み終えたんだけど
2度めにしても涙、滂沱でした。




先日のこと、特攻隊員の手紙をユネスコ世界遺産として
申請することを決めたというニュースを読みました。
特攻機に乗った若者たちが最後の飛行を前に
家族に書き残した手紙や遺書も含まれています。
戦争の恐ろしさを思い出すため
世界中の人に読んでもらいたいためだそうなんだけど・・・

この本を読んだあとだと
なんだか微妙だわ。

上官の検閲を意識すれば
弱々しいことなど書けない。
残された両親にも余計な心配はかけたくない。
厳しい制約の中で行間に思いを込めて書いた
最後の手紙。
全部が全部本音を吐露してるわけじゃない。

そういう遺書や手紙・・・
「アンネの日記」とは意味合いが違うような気がする。


10年位前だけど
鹿児島旅行で知覧の「特攻平和会館」を見学しました。
そこでの衝撃は相当なものでした。
原爆ドームを見たときよりショックだった。

当時の息子より年若い子たちの
達筆でしっかりした文章を読むにつけ
どうしたって母目線になってしまう。
(実際、母に当てたものが一番多かった気がする)
正直、見なければよかった。
もう、ここへは来たくないって思った。

そんな感想を持ちながらも
名産知覧茶のお土産を買って
残りの楽しい旅を満喫したんだわ。

矛盾してるけど。
これが平和な時代に生きてるってことなんですね。


***


図書館から一気に3冊の予約本が届いちゃった。
内の1冊は一昨年の12月に予約したもの。
まず、コイツからやっつけようかなー。
期待大、待ち焦がれてた本なんだけど。
今のワタシに読み続ける力があるだろうか。。。



by noro2happy | 2014-02-17 21:35 | book

本日は岡田准一クンDay~♪
少し前に「軍師官兵衛」を見終わったところ。

もともと黒田官兵衛大好きなワタシとしては
果たして岡田君で良いのか?なんぞと
上から目線の不安がなくもなかったのですが
彼の存在感はなかなか。
新しい官兵衛像を作ってくれそうな
いい感じのスタートとなっております。


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そんな岡田准一君主演の
「永遠の0」観て来ました。

原則読書は図書館と決めているワタシが
あまりの感動で、改めて文庫になるのを待って
ご購入してしまったほど惚れ込んだ原作。
(その時の感想文はこちら)

そこまでの思い入れがあると
映画やドラマ化された時に
がっかりすることのほうが多いので
多分映画を観ることはないだろうと思ってました。

が、今年に入って、ワタシの周りの評判がとてもよろしい。
ほんじゃぁ観てみるかと出かけていったわけです。

評判通りの作品でした。
クライマックスで号泣というパターンではなく
場面場面でいちいち泣けてきます。
特にエンドマークが出る直前のラストシーン。
特殊撮影を駆使しての映像にはやられました。

岡田君のすべてを超越したかのような
ある意味、別の世界に行ってしまったような表情。
目の演技にも拍手でした。
タプさん並みの眼力~と思ったけど
なんか顔も似てる気がしてきた。
(って、結局そこかい)

それにしても、岡田クンて見れば見るほどイケメン。
鼻はシュンと高く、目はアーモンド型。
大好きな春馬がかすんじゃったかな^^;
隣りに座ったカップルの男子が
「オレも岡田君みたいな顔になりたかった」って。
そーだねー、ここ来てる男子、みんなそう思ってると思うよ。
by noro2happy | 2014-01-19 21:56 | 映画

c0096685_20385284.jpg海賊とよばれた男  ・・・・・1333

面白かったわー、これ。
久々に百田さんの作品で感動した。
出光興産の創業者、出光佐三をモデルにした経済歴史小説。

去年予約していたものがやっと届いたのはいいけれど
タイミング悪く上下巻一緒には借りられず。
途中1ヶ月以上のタイムラグがありました。

しかも、上巻前半は淡々と綴られた自伝という感じで、あと一歩のところでのめり込めなかったので
下巻までモチベーションを維持できるか不安でした。

ところが、そんな危惧は無用でした。
特に、下巻の面白さはハンパなしの感動と興奮よ。
この思いのままもう一度上巻を読み返したかったけど、手元にないわよ。
返却しちゃったから。
だから一緒に借りたかったのにさ・・・
と、ブツブツ図書館に文句を言いたくなる。
(つい最近、このシステム変更になりましたけど)

おっと、脱線しました。

異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、
戦争でなにもかもを失い、残ったのは借金のみ。
そのうえ大手石油会社から排斥され売る油もない。
しかし国岡商店は社員ひとりたりとも解雇せず、
旧海軍の残油浚いなどで糊口をしのぎながら、逞しく再生していく。
20世紀の産業を興し、人を狂わせ、
戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。
その石油を武器に変えて世界と闘った男の生涯は
まさに波瀾万丈とという言葉しか浮かびません。

正直、石油業界のことなんてまるっきり知らないし
せいぜいオイルショックが頭に浮かぶくらい。
ましてや、出光にこんな歴史があったとはビックリです。

クビなし、定年なし、タイムカードなし、労働組合なしのないないづくし。
なぜなら、社員は家族だから。
こんな会社が本当にあるのかと思いますよね。
半沢直樹はあくまでもフィクションとしての面白さ。
ですが、本書は小説とは言っても限りなく史実に近いと思われます。
主人公と側近の名、社名こそ違いますが
取り巻く登場人物、会社は全て実名。
リアルです。

最大のクライマックス「日章丸事件」は
敗戦からわずか8年後、日本の小さな石油会社のタンカーが
イギリス海軍の海上封鎖を突破してイランに入港し、
石油を満載して帰るという快挙。
もう、明け方の4時から読み始め
会社へ行くギリギリの時間までずっと読みふけってしまったわ。

あっ、あと徳山に石油精製工場を作る話。
見積金額も設計図も見ずにただひとつ出した条件というのが
美しい徳山の景観を損なうことだけはNG。
この光景は住民たちのものであるべきだから。
無味乾燥な冷たい工場ではなく、
山陽本線の車窓からも美しく見えるように、というのも感動しました。

とにかくこんな人が実在したなんて驚愕のひと言。
THE ニッポン人!
すっかり出光のファンになりました。
ウチに車があったら、ガソリンは絶対出光にするね(^_^)v
単純でけっこう。
by noro2happy | 2013-10-25 20:53 | book

百田尚樹「モンスター」

c0096685_20265712.jpgモンスター  ・・・・・1322

I love you
Baby, I'm not a monster ♪
(by BIGBANG)
053.gifじよ~~~ん!!

す、すいません・・・
読書感想文のはずが、本の内容にあまりにもノリ切れずでして。


田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・美帆。
彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。
周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。
思い悩んだ末にある事件を起こし、
町を追われた美帆は、整形手術に目覚め、
莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。
そのとき亡霊のように蘇ってきたのは、
ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった--。
(表4から)


これまでいろんな百田さん読んできましたが
これだけはちょっとダメでした~~~(>_<)
まったく主人公に感情移入できない。
それでも一応最後まで読んだけど、ほぼ斜め読み。
2時間ドラマを見ているような感じで
得たのは美容整形と風俗業界についての知識・・・だけ。

美に執着する気持ちは、分かる。
かつて自分を貶めたヤツを見返したい気持ちも、わかる。
自分の手で落とし前つけて、コケにしてやったんだから
それでいいじゃないかと思うのに
ヤクザ使って暴力で脅すというのはいかがなものか。

ずっとずっと好きだった英介だって
結局他の男と大差ないと思うけど
彼だけはやっぱり別なの?
説得力に欠けるなー。

この本で一番胸を打たれたのはラスト間際の崎村の告白。
最初から最後まで彼だけは変わらない。
唯一好感を持ったキャラクターでした。
たとえヤクザさんでもね。

昔から言うじゃない。
美人は三日で飽きるけど、ブスは三日で慣れるって。
ここまで美に執着する気持ちが怖いっていうか
なーんか男目線で書かれてる気がする。

といいながらも、リフトアップに憧れるワタシです。
by noro2happy | 2013-08-11 20:40 | book

「夢を売る男」百田尚樹

好天に恵まれお出かけ日和だった4日間。
GWも今日で終わりだぁ・・・
ドヨヨヨ~~~ン゚(゚´Д`゚)゚。

最終日は掃除やら、冬物の片付けやら
おウチの中でやるべきことをやりました。

そして、1ヶ月ぶりに本も読み終えたので
久々読書感想文の更新です。


c0096685_2042058.jpg夢を売る男(太田出版)  ・・・・・1312

今回はあえて出版社名も。
さすが元お笑い系プロダクション出版部。
でなけりゃ出せませんよねー
ってなくらいすごかったですねー。
百田さん毒吐きまくってます。
ここまで言っちゃっていいのかしら、なんて
チョット心配になるくらい。

主人公は丸栄社の敏腕編集者、牛河原。
(「1Q84」にも牛河ってアクの強い人がいたけどわざとかしら)
彼のもとには本の出版を夢見る人が集まってきます。
誰も自己顕示欲が強く、自分を知ってもらいたい、
あわよくばベストセラー作家になって、周囲の人を見返してやりたい。
と思っている人ばかり。
そんな夢を叶えるのが「ジョイントプレス」という出版方法。

ジョイントプレスとは出版にかかる費用の三分の一を
筆者に負担してもらうという丸栄社と著者の共同出版。
といえば聞こえがいいですが、元々の見積額がすでにボッタクリ。
本が売れようと売れまいと、契約ができた時点で丸栄社は丸儲け。

牛河原の華麗なる?セールストークと共に
それぞれの夢を叶える様子がオムニバス形式で描かれていきます。

そしてその合間にたっぷりと盛られている
小説家や出版社、文学賞、書評家に対する毒の嵐。
「小説を書く奴なんて、たいてい頭がおかしいんだ」に始まり
挙句には
「百田何某みたいに、毎日、全然違うメニューをだすような作家も問題。
直に消える作家だ」なんて言っちゃってる。

いつも書いてるように、キャラ読みのワタシとしては
登場人物の誰にも感情移入できなかったので
読後感としては内幕暴露本としての野次馬根性的な面白さでした。

ラストのラスト、最終ページの1行は
フフフ、やっぱりそうか、ってことで予想できちゃいましたよー。
本が売れない一因でもある図書館派としては、偉そうなこと言えませんが
やっぱりこれで1,400円は高い(^_^;)

でも百田さんは大好きです。
引き出しの多さには感服します。
これからも新刊が出る度に予約(図書館に)します!

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここからはオマケというか、
この本読んで一番ギョエ~~~だった件。

「毎日、ブログを更新するような人間は、
表現したい、訴えたい、自分を理解してほしい、
という強烈な欲望の持ち主なんだ。
こういう奴は最高のカモになる」
「アクセス数は関係ない。
大事なのは更新数だ。
誰も見ていないブログをせっせと更新するような奴は
必ず食いついてくる」
「共通してるのは強烈な自己顕示欲だ」

・゚・(つД`)・゚・ ウェ―ン カモって言われたよぉ。
そ、そんなことはないですけどぉぉぉ
偏見だぁぁぁ
by noro2happy | 2013-05-06 20:18 | book

プリズム」百田尚樹

c0096685_2111083.jpg★★★☆
「プリズム」   ・・・・・#1222

大好きな百田さんの作品なので
内容もチェックせず予約してようやく届きました。
初の恋愛モノらしいですが、ムムム~かな。

主人公は解離性障害(多重人格)という病気を持つ岩本広志と、人妻の梅田聡子。
多重人格者が登場というとつい、殺人事件か?なんて思ってしまう
ビリー・ミリガンしか知らないワタシ。
全然違いますよー。

生身の男性の中に存在する別人格・拓也を愛してしまった聡子。
架空の人格でありながら生身の女性を愛してしまった拓也。
切なく悲しい恋愛小説でありますが
なんだか坦々としていて、ぐっと迫るものがないのは、なぜ?

聡子のキャラクターが薄っぺらいといいますか、ぐわって心をつかまれない。
実体があるようなないようなで、上手く想像できないからかも。

多重人格についての一般的な理解を聡子の夫に説明させ、
結局このダンナはそれだけのために登場したみたいに感じたし。
途中からは精神科医がこの病気について語るんだけど
守秘義務無視したやり方には無理がある。

超レアなケースの恋愛モノで、題材としてはとても興味深いものだっただけに残念感がありました。
by noro2happy | 2012-05-17 21:16 | book

「幸福な生活」百田尚樹

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★★★☆
「幸福な生活」   ・・・・・#1213

予約をしてから大分たっていたので、予備知識も記憶の彼方のまま読み始めました。
というか、目次を見たら、えっ?これって全部別のお話し・・・か?

そうだったんだ、ショートショートでしたのね。
高校生ぐらいの時にメッチャはまった「ボッコちゃん」思い出しました。
さすがにロボットは出てこないけど
宇宙人や、幽霊はありです。

しかし、百田さん、工夫しましたね。
全部で18話のショートショートなんですが、すべてラストの1行オチ。
それも「」で括られたひと言の話し言葉。
しかも、オチは偶数ページの1行目。
ページをめくったところでゾ~ッとなる仕組み。

「母の記憶」「夜の訪問者」の2作までは
ルールがわからなかったので単純に楽しめました。
でもその先は法則の通り、ラストの言葉を読む前に自分で想像してみる。
意外にも結構当たった。
「再会」はオチは想像ついたけど、なかなかビターな味わいがあって好き。

でもこれって全編、知らぬがハナって内容なんだなー。
よけいなことは知らないほうがほどほどに「幸福な生活」。
ってことを書きたかったのかもしれませんね。

ハードカバーだけど1時間もあれば読めちゃうし
これで1500円はちょっと高いかな。

百田さ~ん、やっぱ長編読みたいです。
けど、「錨を上げよ」(感想文こちら)ほど長くなく
「永遠のゼロ」「Box!」ぐらいの。
って、うるさいよねー。
勝手なこと言っちゃってゴメンチャイ、ホントに。
by noro2happy | 2012-03-24 21:21 | book

c0096685_202554100.jpg★★★★
錨を上げよ(上・下)   ・・・・・#1108

図書館返却期限の2週間ギリギリ、ようやく読み上げました。
読み終わったと言うより、そう、読み上げたという気持ちです。
合わせて1200ページ、この分厚さと重さにはさすがに疲れたべー。

さて、第一印象ですが、一体ナンなんなのでしょうね、この小説は。
予備知識なしだったので、
一人の男のサクセスストーリーぐらいに思っていたんですが、とんでもない。

主人公作田又三という人は成功者どころか、挫折連続の人生。
彼の破天荒な生き方を面白いと思う人には読み上げられる小説ですが、
そうでなければ途中放棄でしょう。
なにしろ、ダメだけど最後まで、って分量ではないから。

もちろんワタシは前者でしたが、生き方に共感したというより好奇心。
こんな人いるか?って思いつつも
百田さんの力強い文章と、
ほぼ又三と同じ時代を生きてきた昭和の歴史を、リアルに思い出して懐かしかったー。

昭和30年、大阪に生まれた又三。
小中学生のころから悪ガキで、高校へ入学したものの停学を繰り返したあげくに留年。
何とか卒業し、スーパーへ就職するのですが
大卒と高卒の格差の理不尽さに、なんと一念発起で大学受験。
見事同志社大に合格しますが
せっかくの大学生活も、失恋が原因で中退。
その後は根室でウニの密猟。
一瞬のうちに大金持ちになったかと思えばまたまた挫折。
(この密漁のくだりが物語としては一番面白かった)

大阪へ戻り結婚して離婚して大傷心の末、バンコクへ。
ジャパゆきさんの斡旋にでかけたものの、またしてもトラブル。
半年後ようやく日本に戻り、元妻とやり直そうと人生設計をたてるのですが
すでに彼女は再婚し、子供がいたことが分かります。
絶望の末のさらなる絶望にもかかわらず、又三は
「人生の長い航海は、これから始まるのだ」という思いを胸に終わるのです。

感情の振り幅が大きすぎ、女性と別れるたびに人生のターニングポイントが訪れる。
又三31歳ですが、結局彼はこの先もきっとこんな生き方をしながら
一生を終えるのだろうなと思いました。

*****


蛇足:主人公が大阪人なので
「Box!!」の鏑(かぶ)ちゃんとカブりました。
(シャレとちゃうでー)
度胸のよさと喧嘩っ早いところも。
で、例によって頭の中では作田又三→変換→市原隼人。
もしかしたら、このバーチャル映像も、読み切った大きな要因かもねー。

by noro2happy | 2011-02-20 20:54 | book

風の中のマリア

c0096685_22331684.jpg★★★☆
百田尚樹:著「風の中のマリア」

大好きな百田さんの作品、とは思っていたのですが、
実は、後回しにしていたもの。
オオスズメバチを主人公に擬人化したものということで
ワタシの中ではチョット違うかなーって思いがあったから。

女王蜂を中心とする、女だけの帝国で、
恋もせず、母となる喜びにも背を向け、
戦うためにだけ生まれたマリアの生き様を描くファンタジー。

これまでの感じとはやはり全然違った。
マリアの生き様はすごいと思いましたが、
子供のころ読んだ「みなしごハッチ」ほどは感情移入できなかった。
百田さんの文章でなければ、途中で挫折だったかも。

ただ、ハチの生態を知るにはもってこい。
小中学生にオススメ。
とくに西洋ミツバチとニホンミツバチの違いは勉強になりました。
by noro2happy | 2010-11-15 22:37 | book