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磐音さん、再び今津屋さんからのお仕事が多忙になってきました。

先ずは、大川の川開き納涼船の護衛を頼まれます。
今津屋さんが奉行所の役人を接待しつつの花火見物中に、
嫌がらせをしながら金をたかる「あやかし船」なるものが近づきます。
例によって、難なく職務を全うした磐音さんですが
その一方では思わぬ女難にも見舞われることに。

前回、新キャラとして金兵衛長屋に登場したお兼をちょいと助けたばかりに、
長屋の女子達から総スカン。爆
でもね、このお兼もあっけなく元ダンナに殺されてしまうんですよ。
ワタシとしてはもう少し、長屋連中に絡んで欲しかった気もするので残念です。

そして今回の物語の核となっているのが今津屋のお内儀・お艶さん。
病に倒れたお艶は、実家である伊勢原で療養し、
あわせて大山詣でをすることを願います。
吉右衛門・お艶の供には磐音、おこん、小僧の宮松。
が、当然、話はスイスイと運ぶわけでなく、
道中様々なアクシデントに見舞われますが、そのたびに磐音の剣が冴えます。

しかし、お艶の病状はなかなか良くなりません。
実はお艶は癌に侵されていて、自身も余命が残り少ないことを悟っているのでした。
大山詣での人混みの中、お艶を背負って一歩一歩登っていく磐音。
病気平癒を願い、雨の中一心に山頂へ代参する磐音。
その優しさには男も惚れるのですが、読んでいてもグッと来ます。

お艶に残された時間を夫婦水入らずで過ごそうと思った吉右衛門は、
とりあえず磐音とおこん、宮松を江戸に帰すことにしました。
その帰りの道すがら、今度はおこんを背負ってのシーンが。
これはもう、作者から読者への粋なボーナスなんでしょうね、と思いました。
いやいや、こんな男がいたら、ほんと惚れるよねー053.gif053.gif

互いを気遣う吉右衛門とお艶の夫婦の絆。
同時にどうしようもなく優しい磐音さん。
おこんの切ない思いもチラッと描かれ、
これまでとはちょいと違う味わいとなっています。


さて、お江戸に戻った磐音さん、吉右衛門の願いで
老分由蔵を助けながら今津屋の後見となることに。
鰻割きして、六間湯で朝風呂に浸かったら今津屋へ駆けつけ、
おこんに町人風に髷を結い直してもらい、由蔵の傍らに座る。
そんな生活が始まりました。
あいまには北町奉行所・与力笹崎の手助けをしたり。
(そこにはチラッと白鶴花魁こと奈緒殿の様子も)

ですが、最終ページで悲しい知らせが。
お艶の死を知らせる手紙が今津屋に届きました・・・


今回も期待を裏切らないストーリー展開でしたわ。


おまけ:

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屋形船、屋根船、猪牙舟で賑わう両国の川開き@江戸東京博物館





by noro2happy | 2016-03-13 20:27 | book