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2014年 05月 08日 ( 1 )

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「55歳からのハローライフ」   ・・・・・#1413

いまだYGペミコン後遺症は続き
頭の中は怪しい妄想がぐつぐつと発酵状態。
このままでは、脳ミソ糸引きそうなので
気持ち切り替えの読書感想文です。



なんと村上龍さんの小説
「限りなく透明に近いブルー」以来よ。
どんだけ昔の話なんだか。

記念すべき(か?)2冊めを読んでみようと思ったのは
このタイトルのせいもあるかも。
が、連作中編とは知らなかった。
構成スタイルが好きではないので
手にした瞬間、アチャっと思ったのですが・・・

いや、いや思い込みは良くないですね。
まさにリアルタイムのぴったんこ。
なかなか考えさせられたわ。
アラカン世代、読むべしで面白かった。


◇結婚相談所
突然別れたいと夫に告げた時、
夫はテレビから目を離さず「勝手にしろ」と一言。
離婚後マネキンの仕事をしながら婚活するのですが・・・

◇「空を飛ぶ夢をもう一度」
会社をリストラされた主人公が工事現場の交通誘導をしていると
ホームレスとなった中学時代の同級生に出会う。
病に倒れた同級生の頼み事とは・・・

◇「キャンピングカー」
長年勤めた会社を早期退職した主人公の夢は
妻とキャンピングカーで日本を周遊すること。
さっそく実行しようとするのですが
思いがけず妻に難色を示され・・・

◇「ペットロス」
他所の妻を褒めても決して自分の妻のことはよく言わない夫。
そんな夫から目をそらすために犬を飼い始める主人公。
しかしそのペットが死んでしまったことにより見えてくる
夫婦の関係とは・・・

◇「トラベルヘルパー」
トラック運転手として働き続けてきた主人公が今一番恐れているのが孤独。
癒やす手段は古本屋で買ってきた本を読むこと。
ある日その古本屋で見知らぬ女性と知り合い・・・

5篇とも特別ドラマチックというのでもなく
きっちりと結果が描かれているわけではありませんが
主人公たちはいずれも、人生の折り返し点をすぎた中高年。

老成なんて言葉は縁遠く、将来の不安は
若者のそれとは全く別個のもの。
常に老いの影がちらつく今だからこそ
これからの人生をどう過ごすのか悩み
諦めと挑戦の狭間で揺れ動く等身大の姿が清々しかった。

ワタシが就職した頃は55歳が定年で
一般的にも、そこまで勤め上げればよしとされていました。
毎日が日曜日で、ああそんなものかと思ってたけど
今はたとえ65歳まで会社に居たとしてもその先が見えない。
きちんとした生活設計を立てていないからだと言われれば耳が痛いけど。
不安さは拭えない。

お金があればすむことだとは言えないし
友達だけでも行きていけない。
家族だけでも同じく。
答えがないからなおさら不安になる。

でもやっぱり女性は男性よりしたたかね。
特に会社社会しか知らない男性は脆い。

それぞれの主人公たちの共通キーワードが飲み物。
紅茶、ミネラル炭酸水、コーヒー、プーアール茶、番茶。
物語の進行上、絶対無くてはならないアイテムではないのですが
あるとないのとは大違い。

いいなぁ、村上さん
食わず嫌いだったかも。
今度は別のものを読んでみよう。



余談:読書感想文ひねってたら
「銀二貫」すっかり忘れてた(T_T)(T_T)(T_T)
かかさず見てたのに・・・
再放送やってたかしら。




by noro2happy | 2014-05-08 21:42 | book