人気ブログランキング |

2011年 02月 20日 ( 1 )

c0096685_202554100.jpg★★★★
錨を上げよ(上・下)   ・・・・・#1108

図書館返却期限の2週間ギリギリ、ようやく読み上げました。
読み終わったと言うより、そう、読み上げたという気持ちです。
合わせて1200ページ、この分厚さと重さにはさすがに疲れたべー。

さて、第一印象ですが、一体ナンなんなのでしょうね、この小説は。
予備知識なしだったので、
一人の男のサクセスストーリーぐらいに思っていたんですが、とんでもない。

主人公作田又三という人は成功者どころか、挫折連続の人生。
彼の破天荒な生き方を面白いと思う人には読み上げられる小説ですが、
そうでなければ途中放棄でしょう。
なにしろ、ダメだけど最後まで、って分量ではないから。

もちろんワタシは前者でしたが、生き方に共感したというより好奇心。
こんな人いるか?って思いつつも
百田さんの力強い文章と、
ほぼ又三と同じ時代を生きてきた昭和の歴史を、リアルに思い出して懐かしかったー。

昭和30年、大阪に生まれた又三。
小中学生のころから悪ガキで、高校へ入学したものの停学を繰り返したあげくに留年。
何とか卒業し、スーパーへ就職するのですが
大卒と高卒の格差の理不尽さに、なんと一念発起で大学受験。
見事同志社大に合格しますが
せっかくの大学生活も、失恋が原因で中退。
その後は根室でウニの密猟。
一瞬のうちに大金持ちになったかと思えばまたまた挫折。
(この密漁のくだりが物語としては一番面白かった)

大阪へ戻り結婚して離婚して大傷心の末、バンコクへ。
ジャパゆきさんの斡旋にでかけたものの、またしてもトラブル。
半年後ようやく日本に戻り、元妻とやり直そうと人生設計をたてるのですが
すでに彼女は再婚し、子供がいたことが分かります。
絶望の末のさらなる絶望にもかかわらず、又三は
「人生の長い航海は、これから始まるのだ」という思いを胸に終わるのです。

感情の振り幅が大きすぎ、女性と別れるたびに人生のターニングポイントが訪れる。
又三31歳ですが、結局彼はこの先もきっとこんな生き方をしながら
一生を終えるのだろうなと思いました。

*****


蛇足:主人公が大阪人なので
「Box!!」の鏑(かぶ)ちゃんとカブりました。
(シャレとちゃうでー)
度胸のよさと喧嘩っ早いところも。
で、例によって頭の中では作田又三→変換→市原隼人。
もしかしたら、このバーチャル映像も、読み切った大きな要因かもねー。

by noro2happy | 2011-02-20 20:54 | book