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立つんだァ! 立つんだジョーーーォ 「Box!」

c0096685_2226673.jpg★ ★ ★ ★ ☆
Box! 百田尚樹・著

Box<名詞>箱
   <動詞>ボクシングをする

あーぁ、またまた熱い本に出会ってしまいました。
スポーツする少年たちの姿にグッときて、胸が締めつけられ、最終章はウルッっときてしまいました。
去年の「一瞬の風になれ」「風が強く吹いている」に続き、「風」三部作と勝手に呼ばせていただきたい。
タイトルに「風」の文字はないけれど、風のようなパンチを繰り出し、風のように青春を駆け抜けたボクシング部の高校生のお話です。

こう言ってはなんですが、「Box!」と「一瞬の風になれ」はプロットがとてもよく似ています。
勉強はさっぱりだけど、ボクシングで天賦の才能を持つ鏑矢。
その鏑矢にあこがれ、自分も強くなりたいと入部した幼馴染の木樽は授業料免除の優等生。
ボクシングへの取り組み方も対象的な二人は、あたかも連と新二のようです。
物語はこの二人とボクシング部顧問の耀子先生の3人の目で描かれています。
誰の目線で読んでも100%感情移入できちゃう。
登場人物になりきれます。
ワタシは鏑矢クンにくぎ付けでした。016.gif
天才と呼ばれながらの挫折、部活をやめ不良少年になりつつあるところ、女子マネージャー丸野のある出来事により部活へ復帰。
ところが、幼い時から自分が守ってやっていた木樽にインターハイの予選で負けてしまいます。
ここらあたりからが物語は最高潮の盛り上がりとなってきます。

全部で600ページ弱、30章、なかなか読みでがあります。
初めの部分はややもったりした感じがあるかもしれませんが、後半からは一気。
3日ほどで読んでしまいました。
ワタシの場合、特にボクシング自体に思い入れがあるからかなとも思いましたが、多分、全然知らない人が読んでも絶対面白いと思います。
ボクシングを通して成長する少年たちの姿、挫折と友情がまるでドラマを見るような感じです。
このあたりはさすが放送作家の著者ならでは。
エピローグがそれから10年後になっているところも、いかにもドラマの最終回的。
でも、これは別になくても・・・
だって、鏑矢クンが・・・えーえっ、そうですか・・・(・_・)ヾ(^o^;)
30章で終り、余韻を持たせた方が、って気持ちもなきにしもあらず。
蛇足ながら、映像化するなら鏑矢クンの役は市原隼人君にぜひ。038.gif
by noro2happy | 2008-09-01 22:26 | book