人気ブログランキング |

駅ごとに綴られたプチストーリー「阪急電車」

c0096685_1449491.jpg図書館シリーズで楽しませていただいた有川浩さんの新作「阪急電車」を読みました。
帯には、
「宝塚駅」征志、運命の女性にあう。
「宝塚南口駅」翔子、呪いの願をかける。
「逆瀬川駅」時江、犬を飼おうと思う。
「小林駅」翔子、小林駅で途中下車。
「仁川駅」ミサ、別れの覚悟をする。
「甲東園駅」悦子、年上彼の話を披露。
「門戸厄神駅」圭一、初めての恋の予感。
「西宮北口駅」そして、電車は折り返す-


わずか8駅を往復する阪急電車・今津線に乗り合わせた人々を、駅ごとに語り継ぐ一風変わった趣向の短編集。
とはいうものの、全てのお話が少しずつ次の物語にリンクしているので、完全な短編集とはいえないのかも。
全体的にはほのぼのとした恋愛話。
有川さんお得意(?)の、カユイくらいコッ恥ずかしいベタセリフも健在です。
そのなかでもワタシが気に入ったのは「甲東園駅」のお話。
高校生の悦子と、彼女曰く「アホな部類の社会人の彼氏」とのエピソード。
絹って漢字が読めなくても、あれだけ自分の感情をきちんとした言葉で伝えられる彼氏は、ちっともアホとちゃうねん思いました。
一方、「宝塚南口駅」の翔子が呪いをかけたのは、翔子の後輩と、その後輩と結婚したモト彼。
結婚式での“討ち入り”風景は、同性ながらちょっと怖いモンがありました。
そして後半、折り返しの電車では、登場人物のその後の物語が描かれているところが、これまたニクい演出です。
それぞれが、何となく納まるように納まって、ほっこりと陽だまりのような温かみのある読後感でありました。
                     056.gif056.gif056.gif
by noro2happy | 2008-03-16 15:03 | book