📖「紅椿ノ谷」「捨雛ノ川」佐伯泰英(#1647、1648)

「居眠り磐音江戸双紙17」
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◆「紅椿ノ谷」
前半は今津屋吉右衛門と佐紀の祝言を中心に。
つつがなく終了いたしましたが
途中、小悪党が今津屋への押し込みを企んだり
直心影流佐々木道場の改築資金が盗まれたりと
それなりの事件も。

が、この巻での盛り上がりはなんといっても後半。
つ、ついに。。。磐音さんとおこんが む・す・ば・れ・る024.gif

長年に渡り、今津屋の奥を仕切ってきたおこんですが
お佐紀が入ることによりそれも一段落。
なんとなく気が抜けたのか、放心する様子が多々見受けられるようになります。
いつもと違う様子のおこんを磐音さんは心配します。
友人の医師である中川淳庵さんや桂川さんも、
心の病が重症になる前に、湯治などしてはどうかと提案するのです。

初めのうちは嫌がるおこんですが
磐音さんの説得により上州・法師の湯に湯治に出かけることに。
磐音さんはおこんの用心棒として付き添うのですが
え、え~っ、早い話が婚前旅行です。
堅物の磐音さんとてそりゃあねぇ。。。
というか、この場合はおこんが積極的だったというか。
「磐音さま」
「おこん」
と、互いの呼び方も変わり、今後の展開を予想させます。

それにしても前作ではあんなにも切ない元・許嫁との別れがあったのに
今作では磐音さんちょっと有頂天(´Д`)ハァ…
まぁ、幸せになってくれればそれでいいのですけどね。


「居眠り磐音江戸双紙18」
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◆「捨雛ノ川」
こちはらお馴染みの登場人物の新たな門出が描かれています。

金兵衛さんが口を滑らせ、ついに長屋の住人も
磐音&おこんの間を知ることとなり、るんるんのお二人さん。
は佐々木道場師範の本多鐘四郎にも巡って来ました。
料理茶屋で若侍たちに絡まれていた
西の丸御納戸組頭・依田新左衛門の娘・お市を助けたことが縁で
依田家の婿養子に入ることが決まったのです。
朴念仁の本多様がニヤニヤしてるさまがなんとも可愛い。
ですが、そんな鐘四郎にも辛い幼少時代があったんですね。
住み込み師範の過去が語られます。

そして、佐々木道場の新道場もいよいよ完成の運びでこれまためでたい。
師範役がいなくなることで新たな人選に頭を悩ます佐々木玲圓。
すでにうってつけの人材を思い描いているのですが。。。
磐音さんの将来への伏線となっているのでしょうか。

もう一つの旅立ちは今津屋で1年の奉公を終えるおそめちゃん。
いよいよ縫箔職人として修行する決意をし、
名人江三郎親方のもとに弟子入りすることが決まりました。
同時に、おそめの妹のおはつちゃんが今津屋に奉公することも。

もちろん、つきもののチャンバラの見せ場はありますが
なんとなく皆の幸せな感じが伝わって、いつになくほっとする1冊でした。



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by noro2happy | 2016-09-03 11:13 | book