「僕たちの戦争」荻原浩(#1646)

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時は2001年9.11同時多発テロがあった日。
“根拠なしポジティブ”のフリーター健太は
サーフィン中に波にさらわれたまま気を失ってしまいます。
目が覚めたところは空襲警報がなる戦時中。
「マジか?ドッキリだろ」

一方、昭和19年、「海の若鷲」にあこがれる軍国青年吾一は
飛行訓練で遭難し、気がついたところは2001年の現代。
「ここは日本ではない、敵国で捕虜となってしまったのだ」

時空を超えて入れかわった二人は
各々の環境を受け入れられず四苦八苦。
なんとかそれぞれの境遇に順応する努力をしながら
元の時代に戻ろうとするのですが・・・


過去にタイムスリップする話はよくあるけど
そっくりそのまま入れかわっちゃうところがおもしろいです。
60年の時が隔てた二人の価値観の違いは
「戦争」が題材となっているので
やもすれば重苦しくもなるところですが
新旧青年のユーモラスな対応でサクサク読めました。

もし自分がタイムスリップするなら
未来と過去どっちがマシだろうって考えます。
知識が有るだけ過去の方がいいって思ったけど
健太の様子を見るととても過酷。

心情的にはチャラい健太より
生真面目な吾一に感情移入するのですが
ラストシーンはどうなんでしょうか。
残ったのは健太とも、吾一ともとれる。
あー、こういう終わり方ね。。。
あとは読者の想像にお任せ。
いつも言ってますが、白黒はっきりさせたいので
ちょっとなぁ。゚(゚´Д`゚)゚。



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by noro2happy | 2016-09-01 20:26 | book