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「フォルトゥナの瞳」百田尚樹(#1540)

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去年の11月に予約した本です。
9ヶ月も待ったのにたった2日ほどで読んでしまうって、
ちょっと悔しいじゃないですか。
えっ?
そういう問題じゃないか。



その男には、見たくないものが視えた。
他人の「死」が・・・「運命」が・・・
(単行本帯よリ)

誰でも興味を持ちそうな内容で
かつ、いつも通り読みやすい文章。
ただ…
なんかどっかで読んたようなお話なんだな。
翻訳ものだったか
あるいは日本のショートショートだったかも。

百田さんらしさというか、オリジナリティがない。
トントントンと話が進み、斜め読みでも内容がわかる。
引き出し多くて、毎回いろんなものを読ませてくれるのは嬉しいけど
本書に関しては、読み終えたーっていう充足感はないです。
面白いけどね。
言ってること矛盾してる?
読めばわかると思う。


一言で言ってしまえば、
人の死を予知できる能力を持った真面目な青年が
大事故を予測し、さて自分の命と引き換えに
助けるべきか逡巡するお話し。
しかも生まれて初めて彼女が出来たばかりで
(で、この彼女ってのがね、また、アレなのよ。。。
詳しくは本書ラストシーンで)
ようやく人並みの幸せに手が届きそうな時。
よりによってって感じです。

偶然、主人公と同じ能力を持った男は
「神の領域に踏み込むな」と忠告します。
勝手に運命を変えてしまうことによる弊害が、
どこかに出るというのです。
果たして運命とは変えられるものなのか。

「カオス理論」の一種という「バタフライ効果」ていうのが面白かったな。
初期値の僅かなブレが後々の将来に大きな違いをもたらす。
たとえば、アマゾンを舞うたった一匹の蝶々の羽ばたきで
遠く離れたシカゴに大雨が降るとか。
これって、風が吹けば桶屋が儲かるってのと一緒?



それにしてもこんな能力絶対欲しくないなぁ。
よく影が薄いって表現しますけど
実際にあるのかなぁ。

友達の友達に聞いたんだけど
(都市伝説の始まりは、ほぼこのフレーズからですね^^;)
かつて、雑踏の中で夏目雅子さんを見たそうなんです。
普通なら芸能人オーラで目が吸い寄せられるはずなのに
全体的に身体の色が薄く透けたようだったので目立ったと。
それから1年後に・・・

寝苦しい夏の夜に
ちょっと毛色の変わったファンタジー?
(SF?オカルト?)でもいかが・・・
みたいなオススメ度です。





by noro2happy | 2015-08-11 20:29 | book