「北斗-ある殺人者の回心」石田衣良(#1535)

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旅のお供として持っていきました。
そこそこ分厚い文庫だし
まぁ、この一冊あれば大丈夫かな、なんて思ってたのですが
読み始めたらとまらない。
先が気になってどんどん進み、早めの読了。
結果、途中で読むものがなくなるという、大誤算。

なんで余分に持ってこなかったんだ、と後悔していたところ
キミドンさんのブログに、電子書籍で「火花」を購入したと。
おっ、その手があったんだわと
早速ワタシも買おうとしたのが旅行の最終日。

そういう時に限ってホテルのWi-Fi状態がすこぶる悪し。
ちっともネットにつながらず、結局諦めました。

因みに、先ほど図書館の予約サイトに行ったら、
「火花」1,388人待ちって、まさかの4桁。
届く前に文庫になるんじゃないかと思ってやめといた。



と、感想文タイトルとは関係のない前書きが長くなりましたが
改めて「北斗」良かったです。
骨太で、心にしみる作品でした。
それほど読んでるわけではないですが
石田衣良さんのイメージ、変わりました。



幼少時から両親に激しい暴力を受けて育った端爪北斗。
誰にも愛されず、誰も愛せない彼は、
父が病死した高校一年生の時、母に暴力を振るってしまう。
児童福祉司の勧めで里親の近藤綾子と暮らし始め、
北斗は初めて心身ともに安定した日々を過ごし、
大学入学を果たすものの、
綾子が末期癌であることが判明、
綾子の里子の一人である明日実とともに懸命な看病を続ける。
治癒への望みを託し、癌の治療に効くという高額な飲料水を購入していたが、
医学的根拠のない詐欺であったことがわかり、
綾子は失意のうちに亡くなる。
飲料水の開発者への復讐を決意しそのオフィスへ向かった北斗は、
開発者ではなく女性スタッフ二人を殺めてしまう。
逮捕され極刑を望む北斗に、
明日実は生きてほしいと涙ながらに訴えるが、
北斗の心は冷え切ったままだった。
事件から一年、ついに裁判が改定するー。
(「BOOK」データベースより)




BOOKデータ的には珍しく(えっ?)
このまんまです。
虐待モノ(ってジャンルあるのか?)読んでいて辛いです。
特に前半は結構長く続くし、リアルだし。

実の両親より、自動販売機の温かさが身にしみるってとこに愕然。
この、自販機は今後の北斗の運命を決める重要アイテムでもあります。

とにかく心象描写が秀逸です。
特に後半の裁判に向けての北斗の心。
もう、いい。
そこまで思わなくてもいい、って
思いっきり北斗に肩入れして読んでしまった。

ここで裁判の結果は書きませんが
いい終わり方だったと思います。

読んでいて楽しい本ではないけれど
おすすめの一冊です。







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by noro2happy | 2015-07-21 20:27 | book