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「白砂」鏑木蓮(#1532)

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苦労して働きながら予備校に通う、
二十歳の高村小夜が自宅アパートで殺害された。
中年男性の目撃情報と大金が入金されていることから、
援助交際との関わりが捜査線上に浮かぶ。
「こんなにつましい暮らしぶりで真面目な彼女がなぜ?」
違和感を抱いた下谷署の刑事・目黒一馬は
別の角度から捜査を開始する。
小夜の両親はすでに亡く、
なぜか祖母は頑なに遺骨を受け取らない。
鍵は小夜の故郷にあると見た目黒の執念が、
運命に翻弄された女たちの人生を浮き彫りにしていく。
最後にたどり着いた、死の裏にある驚愕の真実とは。
切なさあふれるミステリー。

文庫版表紙カバーより


「はくしゃ」と読みます。
キーワードは遺骨。

切なさあふれるってのはどうかなぁ。
途中から犯人が誰かということはわかりましたが
最後の動機に関しては意外でした。
切ないというより逆に、そんなぁ~、って印象。

そもそもの発端はとある家から遺骨が盗まれたことから。
その遺骨に隠されたものこそ
加害者が決して知られたくなかった秘密だったのです。
そしてそんなことは関係なく
大切な人の骨を身近に置き、
かつ最もふさわしい場所に返してあげたかった小夜。


物語の核となるのは二人の女性の過去。
しかし、いくら幼少時代のトラウマがあるとしても
どうしても犯人の気持ちには寄り添えませんでした。
愛情表現がいびつすぎて気持ちが悪い。
そんなことでヒ素を飲まされ続いけた旦那は気の毒すぎるし
もちろん、殺された小夜も。

やっぱり病気ですよ。
となると、確かに責任能力とか気になるところ。
罪に問われないのかしら・・・

面白いけど、スッキリしない読後感でした。





by noro2happy | 2015-06-30 23:07 | book