「女たちの審判」紺野仲右ヱ門(#1523)

c0096685_22001646.jpg

馴染みのない作家さんですが
紺野慎吾さん・真美子さんご夫妻の
共著筆名だそうです。

第6回日経小説大賞受賞作。


全部で4章から成り立っています。
それぞれ章ごとに語り手らしき人がいますが
中心にあるのは、誘拐殺人事件主犯の梶山智樹という死刑囚。

第1章の視点は肥後拘置所の女性刑務官・母里(もり)直。
直は従姉妹の由紀子に懇願され、梶山に不正な方法で手紙を渡します。
ハト行為と呼ばれる職務違反ですが、
由紀子は梶山の子供を産んでおり、その願いを断ることが出来ませんでした。

第2章はそれから7年後の博多拘置所。
刑務官の土橋祐二は同僚から執拗な虐めにあっていますが、
ふとしたことから同い年の梶山に親しみを持つようになり
彼の脱獄の手助けをします。
しかし、あと一歩のところで発覚し、脱獄は未遂に終わります。

2つの章では、直や土橋のその後はボカされていますが
第3章で回収され、新たに関わりのある人物が登場します。

そして最終章、梶山への死刑判決を下した裁判官の孫の誘拐未遂。
この事件によって、登場人物たちの因縁が明らかになっていきます。

本書を読んで真っ先に思ったことは
「もったいない(>_<)」でした。
死刑囚をめぐる人々の感情と、刑務官の仕事など
題材は斬新だと思うし、今こうして書くために改めて整理してみても
面白かったと思うのですが、如何せん読みにくい。
なんだかスーっと素直に頭のなかに入ってこない。

この人誰だっけ?で、前に戻ったり
いつのまにやら誰視点なのかあやふやになったり。
話し飛ぶ(ように思える)し
なんなんだろうなぁ、凝り過ぎてるのかなぁ。
それともワタシの理解力のなさなのかなぁ。

これから読まれる方、プロローグはきっちりと読まれることをオススメします。




[PR]
by noro2happy | 2015-05-07 22:14 | book