「絶叫」葉真中顕(#1520)

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「ロスト・ケア」(感想文はこちら)に続く、
葉真中さんの第二弾。
話題の「絶叫」読み終えました。

図書館ではまだ90人待ちだったのですが
一足先に借りていた職場の友人が
あまりの面白さに一気に読み終えた。
それはいいんだけど、
感想を語りたくてたまらないから
アンタもこっちで読んじゃいなさい、
てなもんで又貸し(^_^;)
やったー!ラッキー。
ワタシも土日で一気読み。

そして今日のランチは、お互いの???の部分を語り合ったりの
まさしく絶叫タイムとなりました。
しかし、あのグロい死体を思い出しながらも
平然とお昼ご飯を食べる女子二人っていったい。。。(・_・;)


そう。
あまたある死に様描写でも
衝撃度はおそらくベスト3に入るであろうというエグい場面は
プロローグから始まります。

密閉されたマンションの一室で死んでいた
鈴木陽子と思われる女性。
猫に食われた死体となって見つかった女は
いったいどんな人生を送ってきたのだろう。
さまざまなターニングポイントで
不幸へ、不幸へとその糸を手繰り寄せてしまった女性が
ついに犯罪に手を染める。
挙句の果ての死だったのか・・・

とにかく読みやすい。
時系列にそって実際に起きた事件や社会現象を織り交ぜることで
主人公をよりリアルに感じることができます。
同じ1970年あたりに生まれた人なら特にね。

それにしてもこの本を読んだ全国の鈴木陽子さん。
何人もいそうだけど、ビミョーでしょうね・・・(_ _;)


以下、ネタバレあります。




物語は3方向から語られます。
ひとつは「あなたは・・・」と
二人称で語りかける、鈴木陽子の人生を追うもの。
もうひとつは、変死体の捜査を行う女性刑事のストーリー。
そしてもうひとつは神代武というNPOの男性が殺害された事件の関係者の語り。

量的には圧倒的に多い二人称の生い立ち語り。
生まれてから、猫に食われた死体となるまで、
いや、正確には死体となった後までに及び
「あなたは・・・」と語っているのが誰なのか、明らかにしています。


実は中程まで読んでいくと
変死体の女性は鈴木陽子ではないのでは?
という察しはつきます。


でもそれだけでは終わらない。
もっとビックリの仕掛けが用意されていました。
帯でもラスト4行ってのがあったので
どんなことが書かれてあるのか、
あー、そこ、先に読みたいって抑えるのが大変でしたが
それを知らないと意外にもスルーしちゃったりしそう。
まさに、又貸ししてくれた友人がそうだったけど。。。
いいんですよね、ミス・バイオレットで!
(↑誰に確認してんだ)




まだ2作目だというのにしっかり惹きつけられてしまった葉間中さん。
今後が一番気になる作家さんとして
次作品がめちゃ楽しみです。

しかし、交通事故を装った保険金殺人のからくり・・・
いやいや、勉強になったわ、って、オイッ!




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by noro2happy | 2015-04-20 21:25 | book