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「その女アレックス」ピエール・ルメートル(#1514)

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イギリス推理作家協会受賞作。
それだけでなく、日本のミステリー部門でも
1位を獲得してるとの広告記事。

イギリスのってありますが
フランスの作家さんなんですね。
舞台もパリ。
本国では既にミステリー部門で読者大賞を獲得しています。

本屋さんでも平積みされてたし
久々に海外推理小説でも読もう!
てな感じで思わず予約してしまったのが去年の11月。
ようやく手元に到着。

「ドラゴン・タトゥーの女」以来の翻訳物の新刊です。



おまえが死ぬのを見たい――
男はそう言って女を監禁した。
檻に幽閉され、
衰弱した女は死を目前に脱出を図るが……。

しかし、ここまでは序章にすぎない。
孤独な女アレックスの壮絶な秘密が明かされるや、
物語は大逆転を繰り返し、
最後に待ち受ける慟哭と驚愕へと突進するのだ。



ここまでは表紙カバーに出てるのでいいかな。


以下、ネタバレありですからご注意ください!






3部構成となっています。

第1部では男に誘拐され、監禁されたアレックスと
手がかりを追う警察の様子とが
数ページごとにかわるがわる展開。
読者を飽きさせずに
トントンと話が進んでいきます。
ここではとりあえず、完全な被害者であるアレックス。


第2部
奇跡の脱出を果たしたアレックス。
ここからはびっくり仰天、イメージが大変身。
殺人鬼アレックスが描かれます。
まぁ次から次へと常軌を逸したような方法で。
なんと、可哀想!と思っていたアレックスは
実はとんでもない殺人鬼だったんですね。

が、そうなるにはそれなりの理由があるはず。
それが明かされる前に
肝心のアレックスは謎を残したまま自殺。
ひ~~~、何なのこれは。

そして第3部
アレックスの残した、というよりゴミ置き場へ捨てた、
幼いころの日記などがから
殺人に至る動機が浮かび上がります。
とはいえ、アレックスは死んでしまっているので
刑事たちの推測という形になるのですが。


というわけで、確かに二転、三転。
先が気になりついつい一気見してしまったわけですが、
慟哭と驚愕ってのはチョット違うかな。
しかもよーく考えると
なんか釈然としない部分が見えてきて。。。

1.あれだけ用意周到に、かつ、いとも簡単に殺し、
確実に復讐を果たしてるのに
一番の首謀者である義兄だけは
まどろっこしいやり方を選んでる謎。
もし、日記が見つからなかったら
(事実、危ういところでゴミ収集車に持っていかれるところだった)
最後まで兄ちゃんはのうのうと暮らせたかもしれない。
なぜ不確実な方法を選んだのか。

2.誘拐犯は全裸でアレックスを檻の中に閉じ込め
写真も撮ってるのに、アノことは気が付かなかったのかな。
そして、アレックス自信も、レイプされるのではと恐れるのは変。
だって、アレックスは強姦されるはずがないのだから。
わざわざミスリードを誘う手口か。

3.母ちゃんへの復讐は全くなしか?


4.刑事さんたちのキャラが立ちすぎて
そっちのほうが面白い。
なんだか別物の2本立てを読んでる気さえしてきました。
特にラストの、あ~、えー話やで終わらせてるところなんて
アレックスと全く関係ない余韻に浸っちゃったじゃない。


結構グロいし、残酷だし
その痛みを想像するだけで身の毛もよだつわ。
1部のネズミの件も少々しつこく思える。
なのであんまりオススメです!
とは言いにくいのですが
アタシは面白く読みました。

でも、「ドラゴン・タトゥーの女」のほうが好きだったけど。





by noro2happy | 2015-03-23 20:44 | book