「奇跡の人」原田マハ(#1502)

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ネットなんてやってる場合じゃない。
アタシは今、モーレツに読書欲に燃えてる!

てなわけで本年度2作品目は、間違いのない原田さん(^_^;)


旧幕臣の娘である去場安は、岩倉使節団の留学生として渡米した。
帰国後、日本にも女子教育を広めたいと理想に燃える安のもとに、
伊藤博文から手紙が届く。
「盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女」が
青森県弘前の名家にいるという。

明治20年、教育係として招かれた安は
その少女、介良れんに出会った。
使用人たちに「けものの子」のように扱われ、
暗い蔵に閉じ込められていたが、れんは強烈な光を放っていた。
彼女に眠っている才能をなんとしても開花させたい。
使命感に駆られた安は「最初の授業」を行う。

ふたりの長い闘いが始まったー。
(「BOOK」データベースより)


もう、原田さん絶好調だね。

ヘレン・ケラーとサリバン先生の下敷きを
日本風にアレンジしたらこうなったって感じ。
もともとのお話が感動的なんだから
つまらないわけがない。
通勤時間も惜しんで読みました。

冒頭はまるでフィクションとは思えず
ひょっとして実際のお話かしら?
なんて思ったほど。


それにしても安のポジティブで忍耐強い性格がすごい。
暗闇・無音の世界に住むれんの「心」を目覚めさせるために
始めのうちはまるで安vsれんの闘い。
てことで、モデルのサリバン先生が
尋常じゃない人なんだと改めて実感しました。

津軽三味線弾きの盲人の少女キワを
れんの最初の友達として登場させたことも
物語の奥行きを深めた感があって良かった。

が、だからこそあえて言いたい。
介良れん(けら・れん)^^;
去場安(さりば・あん)^^;
このネーミングはどうなんでしょう・・・
ここまでしなくてもと思うのだわ。

さらに、完全にフィクションってわかっているのに
あえて伊藤博文という実在の人物を登場させるってのもなんだかなぁ。

あと、オリジナル映画でも有名な
「水(ウォーター・・・)」の名シーン。
これをほぼそのまま使うにはチョット無理があったような気が。
「水」ではなく別な言葉で
原田ワールドを出せなかったのかと残念。


最後の最後、れんとキワ・・・
本当に良かった。
安もれんもキワも、みんな奇跡の人なんだ。
下敷きはあったとしても、風土と時代をうまく活用した
感動の作品でした。



おまけ:
ヘレンケラーといえばパティ・デューク。
知らない人は是非観てほしいこの映画。
サリバン役のアン・バンクロフトも良かった。




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by noro2happy | 2015-01-07 20:31 | book