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「エンドロール」鏑木蓮

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「エンドロール」   ・・・・・#1432


映画監督になる夢破れ、
故郷を飛び出した青年・門川は、
アパート管理のバイトをしていた。
ある日、住人の独居老人・帯屋が亡くなっているのを見つけ、
遺品の8ミリフィルムを発見する。
映っていたのは重いリヤカーを引きながらも、
笑顔をたやさない行商の女性だった。
門川は、映像を撮った帯屋に惹かれ彼の人生を辿り、
孤独にみえた老人の波瀾の人生を知る。
偶然の縁がもたらした温かな奇跡。
(『しらない町』改題文庫化)

文庫版表紙カバーより


まず感じたこと
改題大正解。
多分、何年たっても「エンドロール」で
内容思い出せる!(気がする)^_^;

次に、老人の死によってその人生を孫世代の若者がたどる。
見え隠れする戦争の悲劇、特攻---
とくれば、どうしたって「永遠の0」を思い出します。
でも、そこまで胸かきむしられるような思いはしないでホッと。

映画監督の夢破れといえば聞こえがいいけど、
その実、どれほどの努力をしてたのかよく分からない
ひとりよがり(にみえる)門川に
序盤は、なかなか感情移入が出来ませんでした。

ひょっとして作者の映画雑学自慢披露?
なんて勘ぐってみたりしたけど
門川のようなオタクでないとこの物語は成立しなかった。

そんな彼が老人の軌跡をたどることによって
少しずつ成長しているところもよかったです。

ラストの長塚さんの好意はうまく行き過ぎだろうと思ったけど
その後の老人の投稿文でジ・エンドとしたところはよかった。
『映画が教えてくれたこと』は本当に心に残るいい文章。

大事なのは生き様であって、死に様ではありません。
モノクロームの余韻がジワ~ンと心に染み入ったと同時に
自分のエンドロールを考えました。
どれだけのキャスト名が連なるんだろう。
(そういうお歳だから・・・)


***

以上は公式(?)本書の感想文ですが


↑ の反面、自分が孤独死して
見も知らぬ人がその足跡を辿ろうとしたら・・・
こんなお粗末なブログまで知られることとなったら
メチャクチャ赤っ恥。
今から生き様変えるのも難しい。
アタシの場合はそっとしといて下さい。(>_<)
てか、掘り起こそうという奇特な人はいないから大丈夫だけど。


さて、次の本はいよいよアレです。
あ~、楽しみだ 012.gif




by noro2happy | 2014-09-13 12:03 | book