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「楽園のカンヴァス」原田マハ

c0096685_21404175.jpg楽園のカンヴァス  ・・・・・1328

ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、
スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。
MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。
その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。
持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、
ヒントとして謎の古書を手渡した。
好敵手は日本人研究者の早川織絵。
リミットは七日間―。ピカソとルソー。
二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。

(「BOOK」データベースより)


あたかも史実かと思ってしまいそうになりますが
原田さんの完全フィクションなのね。
読ませます。
ミステリアスな緊張感でグイグイ引っ張られてしまった。

物語は全部で11章。
第1章と最終章は現代ですが
間の9章は17年前の過去にさかのぼります。
さらにその中でも時間軸が異なる
ルソーとピカソの物語がはめ込まれ
まるで読むマトリューシカやぁ~(って、誰?)

なーんて書くとややこしそうですが
決してそんなことはありません。
美術分野の門外漢でも十分ワクワクするし
全く知らない世界を垣間見る楽しさも味わえました。

次々出てくる名画の数々。
見事にその絵が見たくなるわ。
名前は聞いたことあるけどどんなんだったかしら・・・
こんな時、スマホはホント便利ねー。
いちいちPC立ち上げることなく
ドラえもんの四次元ポケットのごとく
たちどころに名画を出してくれます。
絵を見ながら読むとまた一段と興味もアップです。

原田さんの作品は今回で2作目ですが
やっぱり読みやすい。
こんな美術畑を歩まれてきた方とは知りませんでした。
この本を教えてくれたブロ友キラリンさんに感謝。
見事にちょうど1年間待たされました(>_<)

*****

ここからは独り言。

しかしあの大富豪のムッシュー・バイラーには驚かされたわ。
最後の最後にえっ?彼があの人?
ド貧民から大富豪って一体どうすれば・・・
謎すぎます。
スピンオフで彼のドラマを読んでみたい。

過去で描かれる織絵はすべて「オリエ」で統一してもよかった。
あえて会話と地の部分と分けたかったんだろけど。

織絵の娘の扱いがもう一つ中途半端だったような。
by noro2happy | 2013-09-30 21:55 | book