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「景福宮の秘密コード(上・下)」イ・ジョンミョン

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「景福宮(キョンボックン)の秘密コード」
  -ハングルに秘められた世宗大王の誓い-
   ・・・・・#1207
★★★★

歴史サスペンスモノです。
しかも韓国の。
キャー、ココまで来たかって感じ?

タイトルから「ダ・ヴィンチコード」を連想しますが
まさに、それを狙っての邦題なんでしょう。
原題は「根の深い木」といって、
『ハングル制定と同時に、最初に書かれた詩歌「龍飛御天歌」からの引用文で、
韓国ではハングルを象徴する言葉として広く知られている』そうです。
(訳者あとがきから)

物語は四代王・世宗(セジョン)の治世下。
景福宮で4人の学士たちが次々に殺されるという事件が。
第一の殺人で捜査を任されたのが、若き兼司僕のカン・チェユン。
チェユンは、それぞれの遺体についていた意味不明の刺青や
近くに残されていた図柄や絵から徐々に核心に近づいていくのですが
そこには世宗が考える革新的な実用学を推し進めようとする学士と
大国、明の影におびえながら変化を嫌う学士たちとの熾烈な戦いがあったのです。
そしてついに世宗の命までが狙われることに。

上巻では事件を追うチェユンの姿が坦々と描かれ
物語としての醍醐味というか、盛り上がりにイマイチ欠けてるように思いました。
ソイへの恋心が芽生えるところとか
謎を解き明かす部分の盛り上げ方とかね。
もしかしたらこれは訳者が小説家ではなく、
ジャーナリストであるかかしらなんて思ったりもして。
でも下巻になると、内容そのものが面白くなり
あまり文章運びも気にならなくなくなりました。
特に、誰も立ち寄ることの出来ない宮城の奥深くで秘密裏に行われた
世宗の講義の様子などは、いやいや、おもしろかった。

それにしても、これまで文字が何たるかを考えたこともなかったワタシには
目からウロコの物語でした。
「中華の文字は世のすべての事物を一つ一つ象形して、字に当てはめていくのだから
一生かけても習いきれない文字が生み出されてしまう。
民に文字を広めるには、少ない音で多くの意味を表すことが出来る音文字が適している。
一字一字の意味を習わなくてはならない中華の文字とは根本的に違う」

こうして28文字のハングルを生み出した世宗はスゴイ!
口や舌の動きからできている文字ということも知りました。

ところでこの「根の深い木」はすでに韓国ではドラマ化されていて高視聴率だったとか。
原作とはかなり違っている部分もあるらしいけどこれは見逃せない。
世宗役にはハン・ソッキュだって。
うーん、イメージにピッタンコ。
その青年時代役(原作ではほとんど出てこないけど)は
「ときめき成ス」ヨリムのソン・ジュンギ♥
イヤ~ン、見たい見たい早く見たい!

で、ハタと気が付いたのですがワタシ、景福宮に行った事なかった・・・ガクゼン
まぁこれだけ勉強してから見学するのもいいか。
またまた渡韓目的が出来てしまった。
by noro2happy | 2012-02-19 22:00 | book