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「ちょちょら」畠中恵

c0096685_20582763.jpg★★★☆
「ちょちょら」   ・・・・・#1206

このところ時代小説が続いておりまして
今年はこっち系に走るか?
なんて気がしなくもない今日この頃。

お初です、畠中さん。
人気の「しゃばけ」シリーズを一度ペラペラっとしたことがあるのですが
数ページで手が止まってしまい
以来、苦手作家さんリストinしたままでした( ̄ε ̄;)
が、風呂友のAッ子ちゃんに、しゃばけとは違うから~
なんて勧められてリトライ。

にしても、結構苦戦だったなぁ。
はじめのうちは何度ポイしようと思ったことか。
なんでかしら、決して難しい内容じゃないのに
文章がすんなりと頭に入ってこない。
多分相性なんでしょうね。

ようやく半分ほど読んだところで文章運びに慣れたせいか
はたまた、多数の藩や旗本とのかかわりや、
さまざまなお役目といった地味な説明などが終わったからか
後半はさほど難儀せず、なんとか無事終了ですっきり。

主人公は多々良木藩江戸留守居役の間野新之介。
留守居役とは外交官のようなもので、他藩や幕府の動向を探るのが役目。
しかし、情報を得るための金もコネもないルーキー新之介。
もともとは出来の良い兄がその勤めについていのですが、
突然自刀して果て、しかたなしに次男坊が取って代わったもの。
兄の死の真相を突き止めねばならないけど、
新米留守居役には覚えることが多すぎて
日々のお役目をこなすにもあたふた状態。

そんなおり、新たに「お手伝い普請」の情報が流れます。
もしこの普請を言い付かってしまうと、藩の財政が破綻してしまうのは間違いない。
どこの藩もなんとかお役目から逃れようと算段するのですが
新之介のアイデアはなんと全藩の総抜け。
他藩先輩留守居役を巻き込んでの仕掛けは果たして成功するのか。

ちなみに『ちょちょら』とは
「弁舌の立つお調子者。いい加減なお世辞。調子の良い言葉。(巻頭から)
イマ風に言えばチャラ男か?
どう読んでも新之介とは真逆なんだけど・・・
問題にぶつかるたびに「兄上、なぜ死んでしまったのですか」と
(このセリフを何度読んだことか)
ウジウジのヘタレキャラですが
結局最後は面目躍如の活躍で、めでたしめでたし。

兄の死を探るというミステリー部分はアッサリ終わり
恋愛モノ、友情モノといった要素もさらっと希薄。
大江戸商事渉外部・新入社員奮闘記といった感じでした。

ちなみに、鉄拳を振り回す回数が多いけれど
新之介を助ける岩崎。
彼のほうがよほどちょちょらで、キャラ的に好感持ちました。
岩崎でこの小説もしまったような感ありです。
by noro2happy | 2012-02-11 21:02 | book