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「夜叉桜」あさのあつこ

c0096685_19591573.jpg★★★★
「夜叉桜」   ・・・・・#1205

旅行記の途中ですが
ソウルへの思いが沸点に到達しそうなので
ここらでクールダウン入れます。

先日の「弥勒の月」(感想文はこちら)の続編です。
金浦からの機中で読み終えました。
前作にも増してよかったねぇ。
この作だけ読んでもOKな気配りありの文章になってるけど
絶対、「弥勒の月」から読んでほしい。

江戸の町で女が次々と殺された。
北定町廻り同心の小暮信次郎は、被害者が挿していた簪が
小間物問屋主人・清之介の「遠野屋」で売られていたことを知る。
因縁ある二人が再び交差したとき、
事件の真相とともに女たちの哀しすぎる過去が浮かび上がった。
                         (裏表紙から抜粋)


「弥勒の月」の後の清之介が気になっていたけど、
変わらず義母を診つつ、きっちりと商いをこなしていたことが分かってホッとしました。
そんなところへ意外にも兄者登場。
完全に過去の人と思っていたのでびっくりしたぁ。
しかも、キャラ変わっちゃってたし。
お願いだからそっとしてあげてよと願わずにはいられません。

「弥勒にも夜叉にも、鬼にも仏にもなれるのが人なのだ。
身の内に弥勒を育み、夜叉を飼う。
鬼を潜ませ、仏を住まわせる」

人って言うのはなんて厄介なものなんでしょうね。
あさのさんが書きたかったのもそういうことなのかな。
単に時代サスペンスとは言い切れない面白さは
人の心の深淵を上手いこと言葉にしているからなんだと思う。

前作では闇にからめ取られそうになりつつも踏ん張る清之介に惹かれたけど
今回は信次郎かな。
頭が良すぎて清之介に絡みたがるけど、可愛い一面も垣間見ることができたし。
両極端の二人と冷静な伊佐治。
3人の絶妙なバランスはさらにバージョンアップしてましたね。

「木練柿」で一応完結するのかな。
早く読みたいけれど、ちょっとまた図書館本が手元に滞り気味なので
もう少したってからってことにします。
by noro2happy | 2012-02-05 20:06 | book