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池井戸潤「下町ロケット」

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★★★★☆
下町ロケット   ・・・・・#1150

おっ、ちょうど50だ。
記念すべき(ってほどでもないけど)50作品目が
こんなにおもろいので良かったぁー。
ドラマ(感想はこちらから)を見てからまだそれ程たっていないので
さすがのワタシでも内容は頭に入ってました。
それなのに、ああそれなのに
わかっちゃいるけど、ドキドキ、ハラハラ、ちょびっとウルウルで
二重に楽しませていただいてラッキー!でした。


元宇宙科学開発機構の研究員をしていた佃が
父親の死に伴って家業の「佃製作所」を継いで7年。
エンジンに関する技術とノウハウで業績を伸ばしてはきたが
大口取引先の撤退と、ライバル会社からの理不尽な訴訟で
経営は落ち込み、銀行からの融資もとだえてしまった。
そんな中、佃製作所が取得した特許技術が、
日本を代表する大企業、帝国重工に大きな衝撃を与えていた。
国産ロケット第一号の打ち上げを目指す帝国重工だが
肝心のエンジンバルブシステムの特許開発で佃製作所に先を越されていたのだ。
帝国重工側は特許権を買いたいと持ちかけるが
佃側はメーカーとしてのプライドから、部品供給の条件を譲らない。

大企業に翻弄されながらも、目先の利益でなく
限りない夢に一丸となって立ち向かう姿に拍手喝さいです。
「なにか勘違いされてませんか、田村さん」
「こんな契約などなくても、我々は一向に困ることはありません。
どうぞ、お引取り下さい」
この言葉でまたまた佃社員の士気が一層高まりましたよね。
大企業のおごり高ぶる男たちが、町工場の「プライド」に青ざめる様は
読んでいてスカッとしました。

ドラマとは違い、佃が結構下町言葉で意外でした。
大田区って田園調布といった高級住宅地のシンボルがあるけど
東部は中小企業がひしめく下町だからね。
そんな意味では原作の佃の方がリアリティがあったかな。
三上博史さんは良い意味でジェントルマンでしたから。

理数系は万年赤点ギリだったワタシにとって
池井戸さんの文章は読みやすくて分かりやすい。
そこそこの厚さのハードカバーでしたが一気に読んでしまいました。

引き続き、ドラマ先行だった「空飛ぶタイヤ」も今、手元に。
すぐにも行きたいところだけどキッチリさんのワタシは順番どおりに。
お楽しみは先にね。
by noro2happy | 2011-11-13 21:03 | book