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東野圭吾「麒麟の翼」

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麒麟の翼   ・・・・・#1132

夕べはあと50ページくらいで読了、というところで睡魔に勝てず撃沈。
ところが今朝はなんたることか、4時過ぎにすっきりと目覚めてしまいましたの。
おかげでどうやら読み終えることができました。
(何しろ後がつかえとるからね)

「赤い指」「新参者」に続く加賀恭一郎刑事シリーズです。
「新参者」(過去感想文はこちら)よりは読み応えがあって面白いと思いました。
タイトルの「麒麟」は日本橋(地名でなく本当の橋のほう)の橋梁にある像です。

その麒麟像の下で、胸にナイフを突き立てたまま男が倒れていました。
男は搬送先の病院で息を引き取ります。
それから間もなく、犯人と思われる若い男が見つかるのですが
職務質問をしようとしたところ逃走、その際に車にはねられ
意識不明のまま亡くなってしまいます。
自供を得られぬまま、被疑者死亡で書類送検し
捜査は終了するかに思えたのですが・・・

被害者が全く接点のない日本橋で殺されたことに、違和感を持つ加賀。
被害者の行動の裏に見えてきたのは水天宮と、日本橋七福神。
そこからあぶりだされたのは被害者の息子と、三年前の事故。
これらのつながりが明らかになるにつれ、事件は意外な結末に。

謎解き部分に若干の無理があるような気がするものの、
東野さんらしい読みやすい文章でスイスイと物語に入っていけました。
このスイスイは、加賀イコール阿部ちゃんの
ビジュアル効果もあるかもしれないけど。
東野さんも、加賀の表情などかなり阿部ちゃんを意識して書いてるのでは?
なんて思わせる部分もチラホラ。

スリルとサスペンスといったミステリー要素よりも
親子の情愛小説として読ませていただきました。

でも、一番興味深かったのは、舞台がほぼ地元ってこと。
さすがのド方向音痴のワタシでも
加賀の足取りが頭の中で描けるってのは読んでいて楽しい。
ですが、安産の神様として有名な水天宮が
水難避けの神様でもあったっとは知りませんでした。
このあたり、涼しくなったら改めて町歩きをしてみたい気にさせられました。
by noro2happy | 2011-07-27 22:57 | book