人気ブログランキング |

伊坂幸太郎「グラスホッパー」

c0096685_2151495.jpg


★★★★
グラスホッパー   ・・・・・#1127

テントウムシさんから、「マリアビートル」を読むんだったら
その前に「グラスホッパー」を読んどくといいですよって、教えていただきまして。
さっそくレンタルいたしました。
かなり前の作品なので、すぐ借りられた。

けど、一方の「マリアビートル」はまだ155人待ち。
8ヶ月かかってやっと半分かぁ。
手元に来るのは来年かな。
トホッ。。。
それまでにこっちの内容を覚えていられるか不安。
なので、忘れないためのメモメモ的感想文。
ネタバレもありです。

妻を轢き殺された「鈴木」は
その犯人の父親が経営する非合法のヤバイ会社にもぐりこみ、復讐の機会を狙っている。
しかし、そのチャンスが何者かに横取りされた。
鈴木の目の前で犯人が車に轢かれたのだ。
その直前に、彼の背中を押した者がいた。
どうやら、人を押すことにより、間接的に死に至らしめる「押し屋」の仕業らしい。
鈴木は押し屋を追う。

一方、独特のテクで人を自殺に追い込む自殺屋「鯨」は、死者の幻影を清算するために、
そしてナイフ使いの殺し屋「蝉」は雇い主からの自由を求めるためにと
それぞれの別の理由から「押し屋」を追う。
果たしてこれは全て現実のことなのか。
最後に生き残るのは誰なのか。

鈴木、蝉、鯨の3人がかわるがわる登場し、各自の視点で物語が進行していきます。
語る人物が変わるごとに印鑑が入るので(読んだ人は分かりますよね)
混乱することなく流れがスムーズ、分かりやすかった。

やたらと人が死ぬし、かなり血なまぐさいはずなのにテンポのいい文章と、
かついつもながら会話のセンスがユーモラスなので、全然グロさを感じません。
殺し屋をかっこよく描く点ではハードボイルド小説なのかもしれないけど
真の主人公は、ちょっとヘナチョコだけど妻を愛する元教師の鈴木なんだろうな。

グラスホッパーって、バッタって意味だったんですね。
なるほどなるほど、納得です。
最後のオチも良かった。

そう数を読んでいるわけではないけれど、伊坂作品てやっぱ
ストーリーそのものより、伏線とか、会話とか小物使いの妙とか、
そういうのを味わうのが好きです。
とまたしても感じました。

by noro2happy | 2011-06-14 21:15 | book