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白川道 冬の童話

c0096685_21534856.jpg★★★★☆

白川さんといえばハードボイルドですよね。
主人公の男性はいつも、影があって、孤独で、仕事ができて。
こんな中年が一人でも回りにいたら
会社勤めが100倍は楽しくなるのにって何度思ったことか。

それがなんと今回は純愛物だって。
えっ?あの主人公キャラで???

ビンゴでしたねー。
序章を読んだだけで、結末が分かってしまう。
そんな直球にもかかわらず
泣けました。。。
ウルウルウル。。。

早く本を閉じて眠らねばと思いながらも
やめられない、とまらない。
500数ページをほとんどイッキ読みしてしまいました。

大手出版社を退職して、自分の出版社を立ち上げた稲垣聖人。
斬新なアイディアで設立からわずか八年にして
会社を上場させるまでになります。
そんな聖人が宿命のように出会った人が名高そら。
そらは幼いころは義父の暴力におびえ
今は義弟の入院費の捻出に、貧しい生活を余儀なくされています。
仕事だけに生きてきた中年男と、貧しいながらもピュアな心を持つ
若い女性とのひたむきな愛
しかしその先には過酷な運命が・・・

確かにこれは大人の童話ですね。
ベタといわれればベタだけど
それでも引き込まれずにはいられない。
やっぱり白川さん大好き。
シーバスの炭酸割りやキャメルの煙草、ペリドットの石、
そしてアメージング・グレース。
これらの小物使いの上手さにもほれぼれ。

いかがですか?
新春にピュアな涙を流せますよ。
by noro2happy | 2010-12-29 21:58 | book