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◇◇◇新保裕一:著「最愛」

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★★★☆

小児科医の押村悟郎のもとに、刑事から電話が入った。
18年間、音信普通だった姉・千賀子が銃弾を受け、
意識不明で病院に搬送されたというのだ。
しかもそれは、千賀子がかつて殺人を犯したことのある男との婚姻届を出した翌日の出来事だった。
姉は一体何をしていたのかーー。
悟郎は千賀子の足跡を追い始める


文春文庫の裏表紙に引かれて予約をしたのですが
うーーーん・・・

姉に起きたさまざまな出来事が、悟郎によって読者に伝えられていきます。
ずいぶん助けられたという人
魔女と呼ばれていたという人
男と大喧嘩する姿を見た人
一緒に泣いてくれたという人
かかわりのあった人々の証言から徐々に、千賀子が巻き込まれた事情が見えてきます。

初めのうちこそ引き込まれて読んでいましたが
姉の姿が見えてくるにしたがってどんどん冷めてしまいました。
というのも、どうしてもこの姉に共感できないのです。
あまりにもエキセントリックすぎて、かなりはた迷惑。
こんな人本当にいるのかと。

にもかかわらず、弟はその姉の言動にいちいち感動して
「あなたはなんてスゴイ人なんだ」を連発。
どこがそんなにすごいのだ?

で、挙句の果てのラスト近くに明かされる真実。
「最愛」のタイトルはこういうこと?
これまた驚愕、ワタシにはNGです。

ほとんど同時期に読んだ「使命と魂のリミット」も医者を主人公の物語。
こちらは医療サスペンスではありますが
東野さんのほうが断然面白かったです。

新保裕一さんは好きな作家だけに、ちょっと残念。



by noro2happy | 2010-12-17 22:21 | book