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小暮写眞館

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★★★☆
宮部みゆき:著「小暮写眞館」

ヘビーよぉ。
いや、内容ではなく、分厚くて。
写真からも分かるでしょ。
全700ページの書き下ろし。
さすがに外へ持って出る気になれず、ひたすら家で読みました。

中身のほうはといいますと、
この装丁のとおり。
下半分一面の菜の花に2本の桜。
そこを走る2両編成のかわいらしい列車、小湊鉄道。
内容とすごくシンクロしています。

暖かいけど、思いがけない寒の戻りがあったり
かとおもうと、すぐそこの夏を予感させる暑い日があったりして。
でも、最終的にはあらゆるものが美しく芽吹く春。

4つの小さな物語がつながっています。
主人公の高校生花ちゃんこと花菱英一は、
変わり者の両親のせいで、かつて写真館だった古びた一軒家に引っ越して来ました。
そのせいで、奇妙な心霊写真の謎解きをさせらて・・・

実は正直なところ途中で何度も挫折しそうになりました。
3章までは、ストーリー自体の面白さはあまり感じませんでした。
けど、花ちゃんがとってもいい子で。
さらに弟のピカちゃんがこれまた良くできた子で。
それに会話の面白さで読み続けました。

でも最後の章でむくわれました。
この章を読んだ後で装丁を見ると、しみじみとした思いに駆られます。
いっそ、これまでの分を半分にそぎ落として
ここに至ればよかったのにって思ったくらい。
(おっつー、ワタシごときのド素人が宮部さんにスゴイこと言ってるよ)

とりあえず、最後まで頑張って読んでくだいと言いたいですが、
この内容にしては、いささか長すぎるという感じは否めないかな。
by noro2happy | 2010-11-20 22:39 | book