人気ブログランキング |

夜行観覧車

c0096685_22404195.jpg★★★☆
湊かなえ:著 夜行観覧車

湊さんを読むのは、あのデビュー作「告白」以来。
いつだったか「王様のブランチ」での筆者インタビューを見て、久しぶりに新刊を読む気になりました。

舞台は高級住宅地の「ひばりヶ丘」。
この町では一番小さな家に住む遠藤家。
経済的に裕福な医者一家の高橋家。
さらに、長年この地に住み、婦人会のボス的存在の小島さん。
この3つの視点で物語が進みます。

殺人事件がおきたのは高橋家。
主人が殺され、妻は自分がやったと自供。
正当防衛か?
それとも誰かをかばっている?
事件の後行方不明となった次男も怪しい・・・
こう書くとサスペンスですが、
「ブランチ」で筆者は、描きたかったのは家族の再生物語と語っていたかと思います。
しかし、感想としては・・・
これで本当に再生できるのか?

以下は自分のための備忘録です。
ネタバレありなので薄色で。

高級住宅地にマイホームを持つこと。
息子が将来、夫と同じ医師になること。
息子夫婦と一つ家に暮らすこと。
三者三様の幸せの概念に縛られた末の悲劇。

やっぱり毒がありますね。
主要人物の誰一人として共感を覚える人がいないのです。
それどころか、ハラたつなーって人ばっかり。
中でも遠藤家の癇癪もち中学生、彩花。
あの生意気な口の聞き方、読んでいるだけで不愉快。
おせっかいな小島さんにもイライラするし。

はっきり言って、読んでいて楽しくはなかったです。
そんなことは初めからわかるだろって話し。
ならば「告白」だって、と言われるかもしれませんが、
あちらはストーリー自体にインパクトがあったから。
まぁ、ブツブツ言いながらもササーッと読み終えてしまいましたわ。

by noro2happy | 2010-08-31 22:51 | book