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永遠の出口

c0096685_22545293.jpg★★★★
森絵都:著 永遠の出口
大腸内視鏡検査の長い長い待ち時間に読了しました。
ある意味、忘れられない1冊?

ウソです。
そんなん抜きにして、懐かしさと瑞々しさと蘇えらせてくれる。
そんなパワーを感じる、ちょっとい~い感じに胸キュンのお話しでした。

主人公紀子の小学校3年生から、高校3年生までの成長を描いた9編の連作集。
フフッ。。。名前からして思いっきり親近感。
『私は、<永遠>という響きにめっぽう弱い子供だった』
この書き出しで、シッカリつかまれました。

小学校のお誕生日会。
徹底的に恐ろしい担任。
ちょいグレしたかと思えば、バイトに精を出し。
そして見事に砕けた初恋。

誰もが一時期通過する懐かしい日々。
上手に生きてはいないけど、その時にしか味わえないキラキラした感情。
その描写がとっても繊細に描かれていて、思わず引き込まれてしまいました。
誰もが必ず、ああ、これ近い近いと、自分の体験を投影できるはずです。

終章、たった3ページのエピローグで現在の紀子の様子が伺えます。
永遠の出口は見つかったけれど、未来はまだ続く。
『だけど、私は元気だ。
まだ先へ進めるし、燃料も尽きていない』

ああ、今のワタシにはまぶしいセリフだわ。
by noro2happy | 2010-08-21 23:04 | book