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スタインベックの「エデンの東」

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★★★★☆
ジョン・スタインベック:著
土屋政雄:訳
「エデンの東」

韓国ドラマじゃないですよ、念のため。

久しぶりにじっくりと時間をかけて読書したって、満足感にどっぷり。
翻訳物自体が、かなりご無沙汰だったことも有り、珍しくも一行一行、丁寧に読ませていただきました。
なんて書くと、いつもは斜め読みかいって話ですが。
確かに、そこまでではないものの、今回は走り読みできませんでした。
すごいものを読んでしまったって感じ。

南北戦争から第一次大戦にかけて、ハミルトン家とトラクス家の二つの家族を巡る物語が、聖書の「カインとアベル」を下敷きに描かれています。
いわずと知れた、ジェームス・ディーンの名作映画「エデンの東」の原作本。
ですが、映画版はトラクス家の三代目を主人公に描かれたものでした。
双子のアダムとキャルが誕生する前からすでにドラマが始まっていたんですねぇ。

そして物語を紡ぐスタンベック。
作品の中ではチラッと顔を出す程度ですが、ハミルトン家の三代目となります。

とにかく、人間の宿命、青春の光と影、善と悪、嫉妬と葛藤、さまざまな要素がタップリ詰まった壮大なスケールに圧倒されます。
いやいやいや、面白かった、読み応えあります。
個人的に一番印象的だったのは、トラクス家に仕える中国人のリー。
そして、ラスト1ページの感動。

もう、こうなったら改めて映画版も見たくなって。
図書館でビデオも予約しちゃいました。
by noro2happy | 2010-05-25 22:29 | book