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後悔と真実の色

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貫井徳郎:著「後悔と真実の色」

なんか、奥深そうなタイトルですよね。
若い女性ばかりを殺害し、その人差し指を切り取って持ち去る連続殺人事件。
犯人の『指蒐集家』はインターネットを介して、殺人予告や殺人実況中継などで警察を翻弄させます。
そんな事件に挑む刑事たち、というとよくある警察小説。
が、それだけではありません。
同じくらいの重きを置いて描かれているのが刑事たちの間に渦巻く嫉妬や、出世欲。
警察小説であり、群像劇でもあります。

読み終えた今は、おもしろかった、です。
でも前半部分は結構しんどかった。
主人公クラスの刑事が次々登場。
それもいずれもひと癖もふた癖もあるデカ。
この人誰だっけ?と、何度かページを前に遡らなければなりませんでした。

それでも本を閉じる気にならなかったのは、やっぱり何か起きそうという期待感を抱かせる文章によるものでしょうか。
案の定、後半、西條刑事にスッポットが当てられてからは一気に最後まで突っ走りました。

謎解き部分に関しては、途中から、もしかしてこの人が・・・?
って思うんだけど、それにしては冒頭の場面がつじつまが合わないし、と自分の推理を否定したりして。
で、結局真相がわかったときは、なるほど、こういうことかと。

イケメン西條さんのキャラクターは好きなタイプなだけに、降りかかる災難がいくらなんでも。
職を失い、家族を失い、家を失い、さらにダメ押しのような不倫相手の死・・・
余りに可愛そうすぎる・・・
男の嫉妬ってある意味女より怖いんですね。
by noro2happy | 2010-01-14 23:06 | book