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沈まぬ太陽

c0096685_22285177.jpg★★★★
3日連続の映画レビューとなってしまいました。
今日は「沈まぬ太陽」です。

ご存知、山崎豊子さんの原作。
途中の10分休憩を挟み3時間22分の超大作です。
こんな長い映画って、思いつくのは「風と共に去りぬ」と「タイタニック」か。
途中でダレてしまうのではと若干危惧を抱きつつ観たのですが、まったくそんなことはありませんでした。
スケールの大きい、見応えのある社会派作品でありました。

主演の渡辺謙の熱演はもちろんですが、三浦友和の悪役ぶりもなかなか。
結構憎らしかったもの。
他のキャストも知らない人がいないほどの豪華絢爛。
そして忘れてならないのが香川照之。
最近どんだけの映画に出てるの?と思えるほどですが、なんか、この人存在感ありますよね。

渡辺謙扮する恩地は、労組の委員長として会社と闘い、やがて露骨な報復人事で僻地を何年もたらいまわしされます。
ようやく日本に戻されたときに、あの「御巣鷹山」の大惨事がおきるのです。
恩地は遺族担当係りを命ぜられ、遺族の心情を第一として対応に当たります。
水面下の政治的駆け引きと、親方日の丸的な航空会社の体質。
それに翻弄される社員と家族の苦悩がよく描かれています。

わざわざフィクションですと断りを入れているけど、どれくらい事実に即しているんだろう。
まるっきりの作り話であるわけないし…
JALの再建問題も元はと言えば・・・なんて思ってしまうワタシのような者が多いから、日航の社内報でこの映画を批判しているというニュースも。
ただ明らかな真実は事故の被害者のやり場のない悲しみ。
これだけは絶対に間違いないのですよね。

一緒に映画を観たKちゃんが、どっちが自分に近い?なんて、聞いてきました。
己の信念を曲げず左遷人事に耐え続ける恩地。
翻して出世街道を驀進する、元組合仲間の行天と。
う~ん、生き方としての恩地はかっこいいけど、実際はねぇ。
ましてや家族だったとしたら辛い。
一方行天は、極端ではあるけれど、分かりやすい、よね。
なので今はとりあえず自分に正直にという思いです。

いろいろと考えさせられる映画でありました。
by noro2happy | 2009-11-03 22:36 | 映画