最も遠い銀河

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白川道:著「最も遠い銀河」(上・下)を読み終えました。
いやぁ、読みでがありましたわ。
上下巻あわせて1000ページほど。
しかも2段組。
図書館の返却期限2週間で読み終えるかどうか心配で、結構頑張っちゃった。
疲れた~ぁ。
主人公にすっかり肩入れしてしまって、気持ち的にもね。
友情、恋愛、復讐、野望、ドラマのすべての要素がてんこ盛りでした。

小樽の海で、漁船がビニールシートにくるまれた女性の死体を引き上げたところから、物語は始まります。
すでに遺体は白骨化していて、身元を割り出す唯一の手がかりは、首から下げたペンダントだけ。
8年後、事件は迷宮入りし、細々と捜査を続けていた担当刑事も引退します。
ところが、その刑事が偶然見たテレビ番組で、消えかかっていた事件のなぞを解く鍵が。
ここから物語の本編が始まります。

主人公の桐生は建築家。
男もハッとするほどの男前らしいです。
生い立ちはメチャメチャ不幸ですが、苦学の末設計士の資格を取り、六本木に事務所を構えるまでに。
彼を支え、生涯愛し続けた幼馴染の美里が死んでからは、誰も愛せなくなった桐生。
そんな彼の前に現れたのが、美里に瓜二つの茜。
しかし、茜の兄は美里の死を早めた憎んでも憎みきれない相手でした。

一方、引退した刑事は未解決の死体遺棄事件に執念を燃やします。
出来すぎともいえる数々の偶然を経て、事件はいよいよ核心に。
桐生と事件のかかわりも明るみにでようとしています。

読み進むワタシはといえば、いい加減事件を蒸し返すのはやめてよと言いたくなってきます。
この刑事さえあそこまで執念を燃やさなければ、すべてが丸く収まったのに。
あんな悲しい結末はやりきれない。
桐生の犯した罪はそこまでのものではなかったのに。
日向に落ちた種子と、日陰に落ちた種子。
悲しいキーワードが最後までつきまといます。007.gif

ついついストーリーを追いがちですが、ここはこらえてジックリと読みたい作品です。
切ないです。
秋の夜長にオススメかも。
疲れるけど。
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by noro2happy | 2009-10-20 23:10 | book