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「あれから」矢口敦子

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★ ★ ★ ☆
昨日に引き続き本ネタです。
「虚空の旅人」と平行して読んでいたのが矢口敦子さんの
「あれから」
彼女の作品を読むのはこれで3作目。
どうしても話題になった「償い」と比べてしまうのですが、今回もまたそこまでにはいたりませんでした。

主人公千幸の父親が痴漢として逮捕されます。
その際、父親を取り押さえようとした青年が、争った末にホームから落ちて死亡。
父親も頭を強打して入院中、取り調べの隙をついて飛び降り自殺をしてしまいます。
父親は本当に痴漢の犯人だったのか、青年を突き落としたのか。
千幸と妹は偶然知り合った大学生の協力を得て、共に真相を突き止めようとします。
が、真実はうやむやのまま、やがて妹は自殺、母親は病死。
それから10年後、看護士として働く千幸の前に現れた女性が、忌まわしい過去を解くカギとなって現れます。
果たして真実は明らかにされるのか・・・

家族崩壊という、かなり悲惨な目に遭いながらも、ラストがなんかあっけない。
読んでいるうちにストーリー展開が見えてしまうのもねぇ。
まぁ、あまり重くないのをお好みの方には良いかも知れません。

それにしても、痴漢の冤罪って最近よく耳にしますよね。
先日も、どっかの大学教授が最高裁で無罪を勝ち取ったって記事を読んだような。
この物語のように、意図的に痴漢が仕組まれてしまったら男性は通勤電車にもおちおち乗っていられません。
逆に被害者のほうもいろいろ思い巡らせ過ぎると、「この人痴漢!」って言えなくなりそうだし。
考えると難しい。

005.gif えっ?アンタはそんな心配せんでよろしいって?
(やかましいわい、ほっといてくれ)
違うの。
夫ドッコイや息子が、いつ何時巻き込まれるか分からないからってことですよ。025.gif
by noro2happy | 2009-04-30 19:15 | book