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まぁ、タイトルからして意外感あるのでどうしようかと思いましたが
Amazonの評価がすこぶるたかし君なので予約しました。
やはり、ワタシが知るかぎりの真保さんではなかった。
へぇ、こういうのも書くんですね。

表紙カバーの見返しにはこんな一文が。

「罪を犯した友人のために何ができるか。
そのテーマを考えていた時、
ふと思い出したのが名作「赤毛のアン」でした。
不幸な生い立ちであろうと、
明るく元気であり続けようとした
アン・シャーリーのひたむきさに心打たれた
若かりし頃を振り返りつつ、全力をこめて書き上げました。
--著者--



母を亡くし、施設に引き取られてきた少女・志場崎安那。
彼女は持ち前の明るさで、辛い経験を持つ仲間たちを盛り上げていく。
15年後―-。
突然のニュースが舞いこむ。
アンナが男を刺して逮捕された、と。
何がアンナにあったのか。
彼女と出会い、かけがえのない時をすごした仲間が集まり、
奔走をはじめる。
やがて、アンナがひた隠しにしていた過去が見えてくる…。
著者自身も愛読した名作へのオマージュをこめた、感動の物語。
(「BOOK」データベースより)


うーーーん、うーーーん。。。
オマージュとはいえ
第一章「赤毛のアンナ」
第二章「アンナの青春」
第三章「アンナの愛情」
第四章「アンナをめぐる人々」
第五章「アンナの幸福」
・・・
いくらなんでもという感じでチョット引いた。
はじめに赤毛のアンありきで、想像ができちゃいました。

アンならありだけど
これは絶対にムリだと思ったのは、アンナのセリフ。
小学生なら
「私のことはカタカナのアンナって呼んで」で良いけど
高校生にもなってアン口調全開で喋られたらどうよ。
正直ウザい場面も多々。

内容も、汚れたおばちゃんにはキレイ事過ぎました。
アンナ自身は幼い時から自我を捨てて、
自分のことより他人のことを思いやる子だった。
だからといって、かつての仲間とはいえ
音信が途絶えていた人たちが
ここまで親身になれるものなのか。

傷害事件で逮捕されたら驚くし、当然ザワつく。
何かしなくてはと思うかもしれない。
でも、普通はそこまでじゃないのかしら。
あっという間に仲間が集合して
独自の捜査を始めるなんて
現実はそう簡単には行かないはず。
都合が良すぎる気がしました。

序盤の一見何の関係もないように思われる
児童保護施設を無断で抜けだした勝也の話など
後になって、アレは伏線だったって分かるのですが
それにしてはちょっと弱いし、
こじつけっぽくあり。

ラストもこれといったインパクトないし。
やはり「赤毛のアン」を意識しすぎか
普段の真保さんらしからぬで残念でした。

なにさまだよ、でゴメンナサイm(_ _)m






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by noro2happy | 2016-09-13 20:45 | book | Comments(0)

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なんと、主人公の田川信一警部補は
あの「震える牛」の刑事さんだったのね。
読み始めてオヤ?と思って過去感想文こちら★★★読んだらやっぱり。
食品業界の闇を暴いた田川刑事が
今度は派遣労働者の底辺にせまりましたよ。

発端は、身元不明のままになってる死亡者のリストを見たことから。
その男はNo.「903」として2年間、ファイルの中で放置されたままでした。
当初は練炭自殺と思われ処理されていたのですが、
田川はそこに殺人の痕跡を発見してしまうのです。

事件として正式に捜査に乗り出した田川は、
殺害された「903」が仲野定文という名で、沖縄の離島出身。
両親をなくし、貧しい祖父に育てられていましたが
成績は優秀で恩師や村人の助けで本土の高等専門学校へ行き、
その後各地の工場で派遣労働者として働いていたということがわかりました。

誰からも好かれ、貧しいながらも一生懸命生きようとした仲野が
なぜ自殺に見せかけて殺されなければならなかったか。
各工場を調べていくうちに田川はその背景にある派遣労働者の悲惨な状況に突き当たります。

この労働者たちの環境が、劣悪すぎて
本当にそうなのか?って思いたくなるほどです。
詐取される一方で、人というより部品のようにこき使われる。
人間とはいえないような生活を送っている人たちなんです。
いわゆるワタシたちの身近で、一緒に仕事をしている派遣社員とは、全く別物なんですよ。

なぜそんな現象が起きるのかといえば、
今の日本の産業界の閉鎖性と特殊性。
タイトルの「ガラパゴス」はここから来ているんです。

ただ、その辺りに関しては、ここで簡潔にお伝えするチカラがワタシにはありません。
確かに、一時小百合様のCMにもあった亀山工場でブイブイ言わせていた
(語弊があったらゴメンナサイ)
某電気会社があんなことになるなんて思いもよりませんでしたよね。
また、ハイブリッドカーがエコではないとか
そのメカニックについて説明もありますが
メカ音痴なワタシにはなんとなくしか理解できないから。
もう、この歪に関してはただただ驚くばかりです。

自動車会社の社長も、派遣会社の社長も、警視庁のスパイも
どいつもこいつも悪いやっちゃなんですが、
それでもなんでも読み始めたら止まらない。
ボロ雑巾のように捨てられた底辺で働く人たちの無念と、
田川の怒りがぐっと心に染みてきます。

ズッシリと読み応えがあってとても良かったですよー。

***

もうねぇ、沖縄好きにとしては、三線の音が聞こえてくるのよ。
メッチャ切ないの。
そこで本日は、Special Thanks BEGIN。
読み終えたあとたまらず聞きたくなった。
ウチナーグチバージョンの「涙そうそう」。
(単行本<上>100ページに登場)








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by noro2happy | 2016-08-03 19:48 | book | Comments(0)

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久しぶりのハードカバー。
おウチだけで読む専用のはずだったけど
面白くて、続きが読みたくて我慢できず
通勤時(乗車時間15分に満たないんだけど💦)にも読んでしまいました。
やはり薬丸さん面白いなー。
期待を裏切りませんでした。


が、そもそも、アノニマス・コールってなによ?
そう思いますよね。
匿名電話のことだそうです。
だったらタイトル「匿名電話」でイイじゃん。
なんて褒めたあとの文句・・・
だってなかなか覚えられないんだもの。
アニマルスコールみたいなの、
なんて友達にもウソ教えちゃったりして。

そんなことはどうでもいいのですが
以下、ネタバレありますのでご注意を。







3年前のある事件が原因で刑事でありながら
無実の罪で警察を辞職するはめになった朝倉真志。
その事件とは、横浜市内の保育園近くで園児の列に車が突っ込み、
園児や保育士など7人が亡くなるというものでした。
運転していた犯人はクスリをやっていて、それが原因というのが警察発表でした。
情報筋からあることを耳にした真志は独自に捜査をすすめるうちに
真犯人は別にいるのではという疑問を持ちます。
そんなさなか、真志は現場へ出ることを禁じられ、デスクワークを命じられます。
やがて、いつのまにやら横領の罪をきせられてしまったのでした。

妻とは離婚し娘とは以来会っていません。
何の楽しみもない自暴自棄な生活を送っていたところ
真志の携帯に無言電話がかかってきます。
聞き取りにくい中、最後に「お父さん」と聞こえた気がして
真志は戸惑います。

3年ぶりに、元妻の奈緒美に連絡をとった真志でしたが、
嫌な予感は的中し、娘・梓は行方不明に。
そして、身代金一千万円を要求する匿名電話が入ります。

「警察を信用するな」と言う真志は
かつて情報屋として使っていた岸谷と共に
自分で犯人を捕まえようとします。
やがて事件は単純な身代金目的ではなく、
まさに3年前のあの事件に関係することがみえてくるのですが。。。



ともかくね、終盤は手に汗握るで
じっくり読まないとちょっと難しいところもあるんだけど
気になって、気になって。
最後はなんとなく幸せそうな未来が予感できて
それだけは良かったなって思いました。

といいますか、父かぁー(あ、真志にとっては義父)。
組織を取るか、家族を取るか・・・
自分にとって守るべき物ってのは
その時々の環境によって変わってしまうのかな。

読みながらも臨場感がビシビシ伝わってくるので映画向きですね。
真志さんは佐藤浩市さんで。
なんてピンポイントなんだ。




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by noro2happy | 2016-05-26 21:28 | book | Comments(0)

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鏑木さんて、きっと主人公のような女性が好きなんだろうなー。
って、それほど読んでるわけじゃないけど、そんな気がする。

真面目で一直線だけど自分に自信がなくて、
見ようによっては古風な19歳の若者。
あいにく、ワタシとは正反対の性格なので
ちょっとネガティブ思考が、あー、もうっ!て
イラッとしたりする部分もあるけど
それほど、主人公の心情が丁寧に、丁寧に描かれています。


有子が小学生の時に、母親は別の男ができて家を出て行った。
以来、有子は父と二人暮らし。
1年ほど前に、父は今まで勤めていた会社をリストラさせられたが
すぐに友人・中原が経営する警備会社に就職する。
ところがある日突然、父は見知らぬ誰かに路上で刺されそのまま死んでしまう。
父を殺したのは誰なのか?
そして何故殺されなければならなかったのか。。。


犯人の自殺という結果で、意外に早い段階で逆恨みによる犯行と結論が出ます。
しかし、二人の接点が見えないまま、
やるせない思いの中原と有子は「なぜ」を突き止めるために、独自に捜査を行います。
でも、真相がわかるにつれて結局誰ひとりとして幸せじゃなくて
不運の連鎖っていうか、悲しいものがありました。
沖縄のパンフレットの謎が解けた時はちょっとウルっとしたかな。

本書の場合は、中原が元敏腕刑事であったこととか、
有子の性格から、真相にたどり着くことが出来ましたが
現実のところは、担当刑事が結論づけたところで終わってしまうんだろうなぁ。
納得するかどうかは別として、
必ずしも真実を知ることだけが良いことなのかどうかは
受け止める人によりけりだね。

文庫の帯などを見ていると
母の失踪から父の悲しみの連鎖が始まったってありますけど
それはちょっと違う気がします。
母が出て行こうと行くまいと
父が殺されたのとはなんの関係もないと思いました。


ひとつ気になったのは、有子が中原に想いを寄せているという設定。
これ必要でしょうか?本筋とは全然関係ないし。
中原の奥さんはわかってるんだとか、かってに推測してるけど
有子以外の誰ひとりとしてそれに対するリアクションが描かれてないのに、
なんでわざわざ入れるんだろう、って素朴な疑問。







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by noro2happy | 2016-04-27 21:35 | book | Comments(0)

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新聞で読んだ評価が高かったので
お初の作家さんでしたが、去年の夏頃に予約しました。



療養型病院に強盗犯が籠城し、
自らが撃った女の治療を要求した。
事件に巻き込まれた外科医外科医・速水秀悟は女を治療し、
脱出を試みるうち、
病院に隠された秘密を知る。
閉ざされた病院で繰り広げる衝撃の結末とは。
現役医師が描く、一気読み必至の
本格ミステリー×医療サスペンス。
(文庫版表紙裏より引用)


まぁ、つまらなくはないですが、別にだなぁ。
衝撃の結末でもなかったし、
ちょっと勝手に期待値上げてました(-_-;)



以下ネタバレありです




最後まで何かありそうと思わせるところは
引き付けられるものがあるのですが
(でも結局想像の範囲内だったけど)タハー^^;
秘密というのが、ワタシですら予想できてしまうんですよね。

ぼろい病院で、ショボい手術室を想像してたら
驚くほど立派な設備に、なぜか並んで二つのベッド。
療養型とは言え、入院患者は身寄りのない人ばかり。
となれば臓器移植がらみかな、と推測できてしまう。
なのに、主人公の速水医師がそのことに気付くのが遅ッ。

しかしなによりもワタシをドン引きさせたのが
犯人に撃たれた女性。
名前を聞かれて
「・・・まなみ。川崎愛美です。
愛するの愛に、美しいで『愛美』」
この時点でアチャー💦イヤな汗出たわ(-_-;)
このセリフ100パーない。
そもそも医者に名前を聞かれたら普通苗字だろうが。
あの緊迫の場面で下の名前から言う不自然さ。
しかも、出会って数時間で、
チープな愛美のフェロモンに落とされる秀悟っていったい・・・

さらに、その愛美の銃創は
かつて腎臓を摘出されたときの手術痕に沿っていて。
外科医ですらそこに気が付かなかったって。
えっ、え、えー。
犯人はゴルゴ31並みの腕前なのか、って思いっきり突っ込みました。

とにかく本来の、籠城ミステリーを楽しむというよりも
愛美と秀悟のやり取りやら挙動に突っ込みたくて仕方なかったわ。爆

しみじみワタシはキャラ読みなんだなーと思いますが
感情移入できる人が誰一人としていないということが
一番おもろくないと思える原因かしら。







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by noro2happy | 2016-04-03 13:24 | book | Comments(0)

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面白かったから読んで。
そんな軽いノリでは言えない。
重いんです。
でもおすすめです。
心がずーんと震えました。
まさしく共震。


東日本大震災から2年後、宮城県東松山市の仮設住宅で事件が起きました。
震災直後から被災地を飛び回り、ひたすら復興のために尽力してきた
宮城県庁職員の早坂が毒殺されたのです。
早坂を知る人は、あんなにいい人はいない。
恨みを買うような人ではないと、口をそろえて言います。
大和新聞社記者の宮沢もそう思った一人でした。

宮沢は真相を究明するために独自の捜査に乗り出します。
同時に警察側からは警視庁のキャリア、田名部も。
記者と警察がそれぞれの目線で真相に迫っていきます。
そこで明らかにされるのは
震災復興予算にたかるNPOを語る暴力団や悪徳企業でした。


一応、ミステリーではあるのですが
何となく、この人が犯人じゃないのー?
というのはわりと早い段階でわかります。
トリックは最後のほうで明かされますが
正直、そちらのほうもやや取ってつけたというか。
さらに、自供させるための取調室での裏ワザ?も
いくらなんでもという出来過ぎ感を拭えませんでした。
でも、そんなことなんてどーでもいい。

圧倒されるのは、ひたすら被災地の現実でした。
回想シーンの形で挟み込まれる震災直後の描写は生々しく、胸が痛すぎる。
読みながら全身が粟立ちました。

あとがきで、ミステリー部分を除けば、宮沢や田名部のエピソードは
著者自身の取材の中で得た実際の出来事と書いているように
言葉の一つ一つがグサグサと突き刺さる。
そして、復興を食い物にしようとするシロアリ共の実態!

とにかく三陸の現実に関心を持って欲しいという
筆者の熱い思いが全編にあふれていて、
5年という節目にこういう本に出会え、改めて「喝!」を入れられた思いでした。
本書はそれなりの心構えで読むべし!です。


「震える牛」感想文こちらにつづいて2作目ですが、
相場さん、ちょっと続けて読んでみようと思います。


おまけ:
中頃に出てくる「アテルイ」の話。
これはもしや、と思って参考文献をみたらやっぱり。
高橋克彦さんの「火怨 北の燿星アテルイ」だった感想文はこちら
大大大好きな本。

そうだ!蝦夷の子孫たちは負けないんだ!






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by noro2happy | 2016-03-15 19:59 | book | Comments(2)

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初読みの秋吉さんです。
新聞広告でだったか
「ラスト20ページ、世界は一変する」なんて
心掴まれるキャッチコピーで思わず予約。

えっ、そうなの?
そういうことだったの?
一気読みの挙句、予想外の結末にビックラ。
なかなか凝ったストーリーで
まぁ、世界は変わらないけど
面白いと思いました。
ただちょっとだけ、ズルっぽくもなくもない?


以下、ネタバレありありなので要注意。





発端は幼稚園児が遺体で発見されたことから。
被害者は性器を切り取られ、
死後に性的暴行を加えられていた。
それからしばらくして、第二の犯罪が起きる。
今度は手指が10本とも切り取られていた。

第一の登場人物、保奈美。
長い間の不妊治療に苦しんだ挙句
ようやく娘を授かり、
この子を守るためならなんでもしようと思う。
偶然不審人物をみつけ、独自に素人捜査を始める。

第二の登場人物、坂口と谷崎。
幼児殺害事件の捜査にあたる。
中年刑事と、若いがキレる女性刑事のコンビ。

第三の登場人物、真琴。
中学二年生、剣道部。
人望も厚く、子供たちに慕われている。
一連の事件の真犯人。
幼児を連れだして殺害、死体を遺棄した。

三者の視点でストーリーが進んでいきますが
最初からミスリードするように仕向ける
周到な仕掛けが張り巡らせてあります。
早い時点で真琴が犯人であることはわかりますが
名前だけはちょっと怪しいと思ったわ。
やはりこの字なら女の子ですよね。
なのに、悔しいことに途中からは完全に男として読んでた。

そして、薫が娘であるというのは戸籍上。
本当は孫なのよね、保奈美にとっては。
不妊治療の末に授かったのは
薫ではなく真琴だったというのはアワワ~\(◎o◎)/!

なぜ真琴が幼児ばかりを狙うのかが
最後に解き明かされるのですが
それがラスト20ページってやつ。

母子二代の悲しい犯罪。
(といっても、真琴がそれを知るのは最後の最後だけど)
やってることは聖母と言うより鬼子母。
決して許されることではない。

それに、今野敏ファン、警察小説ファンとしては
日本の警察ナメんなよ。
この犯罪は絶対バレるよ、って思っちゃう。www
あと、父親(保奈美の夫)の存在感のなさって言ったら。。。




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by noro2happy | 2015-12-15 21:22 | book | Comments(0)

とってもお久しぶりな気がする、読感想文です。
さすがにあっち方面がお忙しくて、
読書時間がガクッと減ったけど
どんどんたまっていく予約本に背中を押され、復活!


***
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面白かった!
でも、うぅうーーーっ、サビぃ。
雪と氷のカンチェンジュンガ。
読んでるだけで冷えてくる。
この間観た映画「エベレスト3-D」を思いだしました。


ヒマラヤ山脈東部のカンチェンジュンガで
大規模な雪崩が発生、
4年前に登山をやめたはずの兄が
34歳の若さで命を落とした。
同じ山岳部出身の増田直志は、
兄の遺品のザイルが何者かによって
切断されていたことに気付く。
兄は事故死ではなく
何者かによって殺されたのか―?
相次いで二人の男が奇跡の生還を果たすが、
全く逆の証言をする。
どちらの生還者が真実を語っているのか?
兄の死の真相を突き止めるため、
増田は高峰に隠された謎に挑む!
「BOOK」データベースより)

ちょい、ネタバレあります。



生存者は絶望と思われていた中、
単独行だった高瀬という男が奇跡の生還を果たします。
遭難しかけた時、猛吹雪の中で増田の兄もいた登山隊に出会い
助けを求めるのですが、冷たくあしらわれ、
唯一、加賀谷だけがとどまって高瀬を助けてくれたと。
マスコミが一斉に加賀谷を「山のサムライ」と絶賛する中
今度は東という男が救助されます。
ところが東は、加賀谷はサムライどころか卑怯者だと証言するのです。

プロローグの「男」と「彼」とは誰なんだろう。
そんな疑問から始まり、
著者のミスリードにまんまと引っかかり
都度、こいつか?
あ、やっぱりこの人がーと
右往左往しながらドキドキ楽しめました。
なるほどね~。
全ては「加賀谷」が「俵」という山岳ガイドだったことに端を発するのかぁ。

ドロドロの犯人探しなのかと思いきや
生き残ったものの罪悪感など
もっと胸に迫る内容で切なくなります。

エピローグがこれまた意外なことに(*^_^*)
まぁ、男女の仲はそれこそどこでどうなるかのミステリーだからね。
筆者からのプレゼントなのかしら?と思うことにしよう。






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by noro2happy | 2015-11-24 20:14 | book | Comments(0)

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ひっさびさだわ。
たけるセンセ(白鳥伝染った)。
律儀に読んでましたバチスタシリーズ。
いっときは本当にハマったけど
けど?
どうやら2010年の10月でストップしてました。
なんと5年ぶりかぁ。
いやいや、懐かしの人物が総出演て感じでした。
と言いつつも、かなり忘れてる人も。。。(^_^;)

閉鎖を免れた東城大学医学部付属病院。
相変わらず病院長の手足となって働く
“愚痴”外来・田口医師への今回の依頼は、
誤診疑惑の調査。
検体取り違えか診断ミスかーーー。
国際会議開催の準備に向け
米国出張も控えるなか、
田口は厚労省の役人・白鳥とともに
再び調査に乗り出す。
「バチスタ」シリーズ真の最終章。
(文庫版表紙カバー裏より抜粋)



確か「アリアドネ~」とか
「ケルベロス~」あたりから
ワタシの脳みそではついて行けなくなってきたという記憶が。
でも本書は久しぶりの割には
グッチー&白鳥の軽妙なやりとりで
サラーッと読めました。
ただ、読みやすいイコール内容を理解しているかというと、
悲しいかなそうでもなく
誤診疑惑のミステリー部分は面白く読みましたが
やっぱりAiに関してはよくわかりません。

ずっとシリーズで読んでる人には
キタキタ~てなもんですが
お初の人にはナンノコッチャかな。




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by noro2happy | 2015-10-09 20:29 | book | Comments(0)

「虚貌」雫井脩介(#1551)

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つなぎ用として書架からピックアップしたのに
えらく面白くて上巻あっと言う間。
どうなるの?どうなるの?
気が急いてどんどん読み進んでしまいました。

が、その勢いも下巻になるとやや失速。
そこらでトリックが見えてしまうのです。
しかもいささかオキテ破りのトリック。
えっ?それがアリなら
なんでも完全犯罪になっちゃう・・・
チョットばかり無理があるんでないの~~~???

と、ワタシですらやや引き気味でしたから
純粋に謎解きが好きなミステリーファンとしては
好みが分かれるでしょうね、このお話しは。
しかもラストが思わせぶりだし。
結局真犯人はどうなった?
という謎が残って
なんともスッキリしないのですよ。
でも、面白いのよ。
うーん、感想文が困った。

気になる人は本を読んでください。
って、こらこら!

先ずはサクッとあらすじから。

運送会社を解雇された従業員3人と、その友人の少年。
逆恨みから社長夫婦を惨殺して家を放火。
居合わせた中学生の娘は半身不随の大怪我の後、自殺する。
弟は全身大やけどを負うが、奇跡的に一命を取り留める。
犯人4人は逮捕されるが、未成年の少年は釈放、
首謀者の時山と坂井田は、荒を主犯に仕立てあげ刑は軽く
嵌められた荒は21年間模範囚として服役する。
荒の出所後、坂井田と時山が相次いで何者かに殺され、
そこには荒の指紋が。
21年前も放火殺人事件の捜査にあたった滝中刑事は
末期がんに侵されながらも、執念で最後の事件に立ち向かう。

小説のテーマは一貫して『顔』なんです。
青アザをカバーマークで隠す刑事。
顔を覚えるのが苦手な刑事。
僅かな手がかりから完璧な似顔絵を書く刑事。
火傷のせいでケロイド状の顔を持つ男。
醜形恐怖症の女。
そして、トリックも顔。

そんなわけで特に後半は、謎解きとして読むよりも
顔にまつわる深層心理を描くサスペンスとして読むと面白いです。

でも、ワタシが犯人だったら
あんな風にスパっと殺さないで
自分の正体をシッカリ分からせた上で
恐怖に慄かせながら殺したいわ。
時山なんて、一瞬で終わってしまって
なぜ死ぬのか理解する暇もなかったのでは?

ところが荒は、気が弱いばかりに割を食ったキャラなのに
殺され方は一番酷いって、いささか理不尽。
しかも、事件とは関係ない庄村さんとか、
滝中刑事の娘とか、
むりに死なせなくてもいいような人がどんどん死んじゃう。

とかなんとか言いながらも
雫井さん、好きだから
『犯人に告ぐ2』が早くこないかなぁと心待ちにしてるのです。







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by noro2happy | 2015-09-29 20:19 | book | Comments(0)