2015年 11月 09日 ( 1 )

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なんというか、不思議な小説でした。
とてもまっとうとは思えない人たちの生活は
ワタシにとっては現実味がないんだけど
もしかしたら、こういう人たちっているのか?

先ずは、主人公の智はというと
すでに中学の時から付き合う女性には事欠かない
モテ男なんだけど長続きしない。
関係は常に智がフラれる格好で終わるのは
彼女たち側から言わせると
「普通のことが普通にできない怖さがある」かららしい。

普通じゃないという原因を作ったのは
突き詰めると母親の直子のせいではないかと智は思う。
シングルマザーであるが、自立しては生きられない女であり、
困ったときには必ず誰かが手を差し伸べてくれるという
人に好意を持たれる運を持っている。
だからその時々で根無し草のように
あっちの家、こっちの家と暮らし
飽きると直子の方から出て行く。

もう一人の主人公の泰子は
母親が自分と父を置いて出て行った代わりに直子と智が家にやってきた。
ほんのいっとき一緒に生活をし、その時は楽しかったのだが
自分の不幸はすべてこの時の暮らしに由来しているのではと思っている。

そんな3人がまたもや出会うことになるのは
智の「会いたい」という熱意と努力?の賜物。
この3人の奇妙な関係が復活し
暮らしっぷりは相変わらずフワッとしてイラッとする。
登場人物の誰ひとりとして
気持ちが添える人がいないので
どうも親身になって読む気がしなかった。

結局、変な意味のおとぎ話のように読み終えましたが
智も泰子もずっとあんなふうにして終わるんだろうなぁ。
すると、その子供、つまり直子の孫はどんな人生を歩むんだろう
なんてチョット考えました。

イヤミスほどではないけど
あまりワタシの好みではなかったなぁー。




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by noro2happy | 2015-11-09 20:46 | book