📖「本所おけら長屋<六>」畠山健二(#1623)

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こちらも大好きなシリーズです。
全部で5話の短編集。

花見があったり、婚礼があったりで
本所のおけら長屋は春爛漫。
ほっこりして、笑って、うるっと来て、わかりやすくて最高だ。

その壱の「しおあじ」。
お染さんの過去が語られる、このお話が一番好きかな。
お染さんといえば、凶悪な盗賊一味を捕らえる手助けをした人。
身の安全のために名を変え、おけら長屋に住むことになったんでしたね。
実の名はお峯といい、どれほど優しい少女だったのかが
幼い時にお峯に助けられた大工の又造の話でわかります。

同じく想い出を引きずる話といえば。その弐「ゆめとき」。
ちょうど電車の中だったのですが
花見の費用をどう捻出するかって件で思わず吹き出したわ。
ところが話は意外な方向に。
松吉は浮かれてますが、片割れの万造は浮かない顔。
捨て子だった万造には花見にいい思い出がありません。
そしてひょんなことから万雑の育ての親 源吉の50年前の話に。
出だしの臭い話から一転、人生の辛苦にホロリとさせられました。

その後は文吉とお糸の祝言に関わる長屋の一騒動あり
八百屋の金太の見合い話や
流行病に罹ったお満を案ずる万造だの、
どいつもこいつもいい奴らだ、なんてニヤニヤしてたら
最後の「だきざる」でまたホロッとさせられた。

相変わらず立て板に水の歯切れの良い会話が小気味いい。
唯一残念といえば、島田の旦那こと鉄斎さんの活躍の場がなかったことかな。
好きなんですよね、鉄斎さんが♥
(長屋に住む唯一の武士であり剣術家って、磐音さんとかぶってるけど^^;)

このシリーズはリアルタイムで追いかけていけるのでうれしいな。
なんて思ってたら、おっと、5巻を見逃してた?
アタシとしたことが・・・
手元にある本がひと区切りついたら予約しようっと。







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by noro2happy | 2016-04-23 18:01 | book