「聖母」秋吉理香子(#1564)

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初読みの秋吉さんです。
新聞広告でだったか
「ラスト20ページ、世界は一変する」なんて
心掴まれるキャッチコピーで思わず予約。

えっ、そうなの?
そういうことだったの?
一気読みの挙句、予想外の結末にビックラ。
なかなか凝ったストーリーで
まぁ、世界は変わらないけど
面白いと思いました。
ただちょっとだけ、ズルっぽくもなくもない?


以下、ネタバレありありなので要注意。





発端は幼稚園児が遺体で発見されたことから。
被害者は性器を切り取られ、
死後に性的暴行を加えられていた。
それからしばらくして、第二の犯罪が起きる。
今度は手指が10本とも切り取られていた。

第一の登場人物、保奈美。
長い間の不妊治療に苦しんだ挙句
ようやく娘を授かり、
この子を守るためならなんでもしようと思う。
偶然不審人物をみつけ、独自に素人捜査を始める。

第二の登場人物、坂口と谷崎。
幼児殺害事件の捜査にあたる。
中年刑事と、若いがキレる女性刑事のコンビ。

第三の登場人物、真琴。
中学二年生、剣道部。
人望も厚く、子供たちに慕われている。
一連の事件の真犯人。
幼児を連れだして殺害、死体を遺棄した。

三者の視点でストーリーが進んでいきますが
最初からミスリードするように仕向ける
周到な仕掛けが張り巡らせてあります。
早い時点で真琴が犯人であることはわかりますが
名前だけはちょっと怪しいと思ったわ。
やはりこの字なら女の子ですよね。
なのに、悔しいことに途中からは完全に男として読んでた。

そして、薫が娘であるというのは戸籍上。
本当は孫なのよね、保奈美にとっては。
不妊治療の末に授かったのは
薫ではなく真琴だったというのはアワワ~\(◎o◎)/!

なぜ真琴が幼児ばかりを狙うのかが
最後に解き明かされるのですが
それがラスト20ページってやつ。

母子二代の悲しい犯罪。
(といっても、真琴がそれを知るのは最後の最後だけど)
やってることは聖母と言うより鬼子母。
決して許されることではない。

それに、今野敏ファン、警察小説ファンとしては
日本の警察ナメんなよ。
この犯罪は絶対バレるよ、って思っちゃう。www
あと、父親(保奈美の夫)の存在感のなさって言ったら。。。




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by noro2happy | 2015-12-15 21:22 | book | Comments(0)