「天の梯(そらのかけはし)~みをつくし料理帖」高田郁

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「天の梯」   ・・・・・#1433



第一巻の「八朔の雪」から
澪ちゃんに寄り添うように読んできたこのシリーズ。
いよいよ最終巻となりました。

そう思うともったいなくて、じっくり味わいたい。
でも一体どうなるのか早く知りたい。
あー、けどもったいない。
あー、けど気になる。。。
そんなふうに思える本に巡り合えるのって、そうない。

ついにラストを読み終えた今、
正に感動の最終巻でした。
正直、どこかの部分では読者のみなさまのご想像に・・・との
余韻という名のあなた任せがあると勘ぐってた。
なのに、ここまでパズルのピースがハマるように
ピタッと収めていただけるとは(またも涙目)

しかも、一気に完結までいくのではなく
これまで同様、澪やその周辺では
思いもかけない出来事が襲いかかります。
こんな調子でちゃんと終わるのかしらと不安になるくらい。
でも大丈夫でした。
高田さん、最後まで期待を裏切らなかった。


さて、ここから先は
ネタバレしないと感想書けない。
なので、これからって人は絶対に読まないでね。



↓ 以下、既読者のみコーナー!!!








前作からの難題は
あさひ太夫こと野江ちゃんの身請けのこと。
四千両を澪がどう工面するのか。
そして、それが実現できたとしても
果たして野江ちゃんは素直に喜べるのか
一生負い目を背負って生きていかなくてはならない。
それが二人にどんな影響を及ぼすのか。。。
ずっとそれが気がかりでした。
だから高田さんがこの問題をどんなふうに回収するのか
とっても興味があった。

興味があったけどワタシだったらって答えは見つからなかった。
それが、こんな方法で・・・。
澪は『鼈甲珠』のレシピから一切を翁屋に譲ることで
四千両を工面します。
そして肝心の身請けは澪ではなく
野江の生家『高麗橋淡路屋』とすることにしたのです。

すばらしい。

そして、それだけではなく
澪にはもう一つ嬉しいことがありました。
まぁ、これはもしかしたらそうなるかなって
淡い期待があったんですけど。

源斉先生頑張った。
ついに澪にプロポーズ。
えっ?でも源斉先生もお武家様。
また小松原様の時のようなことに・・・
って思っちゃいますよね。
澪に大阪へ戻ることを薦めた後に
実は私も・・・なんて。
ここまでの展開は思ってもみなかったので嬉しい誤算ってやつ。

で、その小松原様といえば、
ちらっとですがかっこ良く登場してます。
そげていた頬にほんの少し肉がつき
健やかそうに見えるって。
なんかこれでアタシも踏ん切りついたわ。

さらに佐兵衛も料理人としてカムバーックと
とにかく澪を取り巻く全ての人が
ようやく最後にハッピーになるという
この上もなく嬉しい終わり方。

そして最後の最後には
読者に対しても大サービス。
登場人物のその後を一冊にまとめてくださると
妖怪りう婆さんの瓦版から。
はいはい、お待たせされてもめげません。
ずっと待っておりますわ。
だって予告編は巻末の付録に表れてましたもん。

物語から数年後の番付が。
東の大関には『つる家』
西の大関には『みをつくし』
勧進元は日本橋一柳改め
『天満一兆庵』

そして、これにも気がついた!!
西の小結
寒天づくし『井川屋』

ねぇ、これって
「美雪晴れ」の『琥珀羹』でも
ちらっとシンクロしましたけど
「銀二貫」の井川屋さんのその後って思っていいんですよね。


ということで、これは全10巻
いずれは手元においときたい本だな。




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Commented by daniel mama at 2014-09-16 01:07 x
ホントに見事な終わり方でしたね。
最終章まではいつもと同じような流れで、
いつになったら四千両返せるんだろうと気をもませましたが・・・。
ウン、源斎先生も頑張りました。こんなに純粋な愛って、もう忘れてた。
私にとっては表には出ない小松原さまのカッコよさにしびれました。

その後のお話も楽しみですね。
Commented by noro2happy at 2014-09-16 20:40
>daniel mama さん+
同感です。
もう少し膨らませればあと3巻ぐらいできそうでしたよね。
でもちょっと足りないくらいで丁度いいのかな。
本当にスピンオフが待ち遠しいです。

私は又次が大好きです。
野江ちゃんの身請けの件も又次が天国から見守ってくれたんだと思います。
それと、もう一人の美緒ちゃんも幸せそうで。
気になるキャストすべてに目配りしてるところが本当にすごいと思いました。

また新しいシリーズを書いてくれるといいですね。
いやー、ほんとに良かった。
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by noro2happy | 2014-09-15 19:41 | book | Comments(2)