「とっぴんぱらりの風太郎」万城目学

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「とっぴんぱらりの風太郎」   ・・・・・#1416


「自分を褒めてやりたい」って、何年か前に流行ったけど
久々にこの言葉思い出したよ。
読み終えたあとの達成感、ハンパないです。笑

図書館でこの本渡された時はたまげたわ。
まるでディクショナリー。
一瞬気持ちが怯んだけどさすが万城目作品。
読んじゃうもんだねぇ。

が、万城目っち初の時代小説はいつもと違う。
かなり、切ない。


ここからネタバレあります。


関ヶ原の戦いが終わり、時は豊臣から徳川に変わろうとするころ。
風太郎はさほど出来が良くない伊賀の忍者。
御殿の怒りをかい、伊賀を放逐されたプータロー忍者。
そう、だからふうたろうと読むのではなく最初からぷーたろうという名前みたい。

伊賀から京都にやってきて
時々肉体労働をやっては小銭を稼ぐ、いわばニート。
そんな風太郎の前に現れたのがひょうたんの精霊?
よく分かんないじいさん。
この辺りはいかにも万城目ワールドなんだけど
ひょうたんとの絡みと平行して否が応でも戦のただ中へと巻き込まれるのですが・・・

正直、半分まではけっこう大変だった。
なんか、話が見えないっていうか。
風太郎が「鴨川ホルモー」の主人公のキャラとかぶって
そっちの方向に行くかと思えばそうでもなく。

ところが後半から印象が変わりました。
大阪夏の陣、冬の陣を経て風太郎に変化が現れる。
そこからがどんどん面白くなるんだけど
それなのに、ああ、それなのに・・・
せめて風太郎だけでも生かして欲しかった。

終盤で好きになった忍の者たちがみんな死んでしまうけど
最後の最後まで風太郎だけはッて思ってたのに。

命を賭して守ろうとした秀頼の落胤だけはどうやら生き延びるのね。
それがプリンセストヨトミに繋がるんだ!!!
くは~っ、上手い。

ここから橋場茶子までの間の物語が一つ欲しい。
ぜひとも読みたい。

この本も映像化されるんですかねぇ。
いつものことながら、登場人物のキャラが立ってるところが魅力。
で、今回のツボは常世。
ずっとくノ一かと思ってたら男子だった。
風太郎をもってしても、「男のオレから見ても美しい顔」って。。。
個人的にこういうキャラ、大好きです。
蝉も、百市も黒弓も、みんなイイ。



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Commented by kiraln at 2014-05-31 16:10
私も途中ダレダレでした。
聖書並に分厚く重いから
読み続けるのも大変。手が疲れました。
が最後の1/3は別物の内容で一気読みです。
前半であれだけ憎々しげに描かれていた人物を
あそこまで持っていく筆力は流石です。

悪者が誰一人としていない。
それぞれが大義を持ち、目の前に敵に向かう姿に
切なさを感じるのは時代(戦国時代)だからなのでしょうね。

そっかー。プリンセストヨトミに繋がるんだあ~。
って全然覚えていない己が悲しいです(笑)
Commented by noro2happy at 2014-05-31 22:21
>kiralnさん`
キャー、読んでらっしゃったんですね。
久々に分厚かったですよね。
おっしゃるとおり!3分の1からのドキドキハラハラはハンパなかったです。
病院行くのにも持って行きましった。
ぜんzrん時代小説っぽくないけど、面白かった。
でもヤッパリ切なすぎました。
わかりやすいハッピーエンドが好きなので。
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by noro2happy | 2014-05-30 22:23 | book | Comments(2)