「噂の女」奥田英朗

c0096685_21403754.jpg
「噂の女」   ・・・・・#1408


・中古車販売店の女
・麻雀荘の女
・料理教室の女
・マンションの女
・パチンコの女
・柳ケ瀬の女
・和服の女
・檀家の女
・内偵の女
・スカイツリーの女

「噂の女」糸井美幸を軸に描かれた
10編の連作短編集です。


中高生時代は目立たない地味な女の子だったのが
短大に入るやいなや突如見違えるようにケバくなって。
そのころから中古車販売会社の社長の愛人になり
続いて土建会社の若社長の愛人に。
その後は40以上も年上のじいさんと結婚して一児をもうける。
やがて亭主は風呂場で突然死。
どうやらその前の愛人たちも、不審な死に方をしてるらしい。

亭主の生命保険ががっぽり入り
そのお金でクラブを経営。
そこでもまた県会議員の愛人に。
そして、県議の2億円の裏金と一緒に女の姿も消えた。

それが噂の糸井美幸という女・・・。

こう書くと、とてつもない悪女なんですが
その実態はというと、最後まで定かではなく
きちんとした結末がないのは
これからも人から人へのうわさ話として
語り継がれるんだろうなと想像できます。

うーん、主人公は美幸であって、美幸ではないのかも。
本当は周りのちまちました
アリのように右往左往する人たちを書きたかったのでは。

美幸に翻弄される男や女のストーリーって
言ってしまえばどうでもいいような話なんだけど
読んでるほうとしては、さながらワイドショー気分な楽しみがあります。

みみっちくて、生活感アリアリで読んでておかしい。
地方社会のしがらみとか因習
閉塞感にどっぷり浸りきってる人たちの
どうでもいい日常の方が気になって
一つ一つ読み終わるごとにその先はどーなるのよぉー。
痒いところに手が届かない気持ち悪さが残りますわ(^_^;)


すっごいおもしろいからオススメってもんではないけど
暇つぶしにはなるかな。
岐阜県民はどのように読むのでしょうかねぇ。
方言まるだしで書かれると余計リアルね。


[PR]
Commented by 藍色 at 2016-07-05 12:30 x
周囲を踏み台にしてゆく美幸に振り回されている人々のリアリティ。
コミカルながらも哀愁を醸し出している雰囲気が作者らしいと感じました。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
名前
URL
削除用パスワード
by noro2happy | 2014-04-07 22:23 | book | Comments(1)